放送業界

イラン、デジタル英国の報告書

 イランの選挙の結果が混迷で、こちらでは大ニュースになっている。

 同時に、16日には、将来の英国のデジタル政策を決める「デジタル英国」という報告書(240頁以上)が出た。その中で、ニュースの重要性が語られており、多様な視点を持たせるためには、BBCだけがあるのではダメで、完全デジタル化移行のために使われるテレビライセンス料を、将来的に(デジタル化が終わったら)、民放ITVなどのニュース制作にまわそうではないか、という案が示された。

 そこで昨日の夜(16日)の時点の話だが、何でも、イランでは外国報道陣に行動制限がかせられている、という。特にBBCの記者陣は動けないようだった。BBCの放送をイラン国内では自由に聞けないように、スクランブルがかかっている・・・ということをBBCの編集者などがブログに書いていた。そこで代わりに現地から送ってきた、市民の携帯で撮った映像や、TWITTERのつぶやき、それに、マイクを持ったままのジョン・シンプソン記者の推測・聞いた話の報道があった。

 ところが、チャンネル4、ITVなど、ITNというところが作っているニュースには記者が取材した映像が出ている。詳しく比べたわけではないが、いささかショックである。つまりは、「BBCを含めた外国報道陣は取材ができない状態」というよりも、「BBCができない」ということか、とも思う。

 しみじみ、BBCだけが英国の取材陣ではなくて、良かったなあ・・・と思うわけである。英国のニュースがBBCだけになってしまったら・・さぞ窮屈、さぞお上の放送ばかりになってしまうことだろう。BBCは時として、自分=世界、自分=すべて・・・と論理をつなげることがある。これがつらい、と思う。

 イラン・・・。市民の怒りや不満が爆発しているようだ。最終的によい方向に行けばいいが。選挙の見直しになるなんて、よっぽどである。

 (それにしても、英国って中東の一部だっけ?と思うほど、中東のニュースが多い。歴史的なこともあって、濃いつながりがあるのは分る。アフガニスタンに人を送っているせいもあるし。それにしても・・・である。「中東で勢力を拡大しようとしているんでしょ?」とイランの人の一部がかんぐるのも無理はない・・・。)
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Commented by elmoiy at 2009-06-18 09:27 x
>英国のニュースがBBCだけになってしまったら・・さぞ窮屈、さぞお上の放送ばかりになってしまうことだろう。

シティで金融関係の仕事をしている渡辺幸一という人が、BBCがいかに権力に対する反骨精神に富む素晴らしいメディアかということを著書の中で書いていましたが、現実は違うんですね。この手の「英国礼賛本」はどうにかならないのかと思うんですが。

>それにしても、英国って中東の一部だっけ?と思うほど、中東のニュースが多い。

英米のメディアにはユダヤ系の人たちが多いのも理由の一つではないでしょうか?彼らはイスラエルのことを非常に気にかけていますから。
Commented by polimediauk at 2009-06-18 18:13
elmoiyさん

どのメディアも、一人一人の人間のように、独自の顔があるように思います。「反骨精神に富む素晴らしいメディア」というのは、あたっていることはあたっているのですが、いろいろな調査やBBCジャーナリスト自身の言葉によれば、デフォルトというか、最初の立ち位置が「左」だそうですね。決して中立ではない。英国内でのBBCは、「BBCの看板を守る」面が非常に強い感じがします。素晴らしいメディアではあるのですが、「反骨ぶる」ようなところが、私はちょっとなあと思っています。それと、本当の意味では「反政府」ではない感じがします。最後はやっぱり・・・という感じ。私の独断ですが。

英国礼賛は、米国礼賛同様、心してしないようにしないと、どうも戦後の教育のせいなのか、ついついそっちに流れしまいます。

ーユダヤ系が多い・・・っていうのは考えてみたことがありませんでしたが(!!)、そういう面もありそうですね
by polimediauk | 2009-06-18 01:10 | 放送業界 | Trackback | Comments(2)

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