ウィキリークス

ウィキリークスの本が出ます+記事、もろもろ

 BBCのQI問題で、問題視された動画クリップが削除となったことを知った。いささか衝撃を受けている。

BBC、批判受けネット映像削除 二重被爆者の放送問題
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011012401000820.html

引用:【ロンドン共同】英BBCテレビのお笑いクイズ番組「QI」が広島と長崎で二重に被爆した故・山口彊さん(長崎市出身)を「世界一運が悪い男」などとジョーク交じりに紹介した問題で、BBCは23日夜、動画投稿サイト「ユーチューブ」にBBC自体が掲載していた当該の番組映像を削除した。

 BBC広報担当は24日、共同通信に対し「われわれは既に番組は不適切だったとする声明を出しており、削除を指示した」と述べた。BBCは22日には「週末のため、月曜(24日)朝にインターネット担当者が出勤してから対応を検討する」としていたが、日本国内での批判が収まらないことを受け、前倒しで対処したとみられる。

 BBCと番組制作会社は21日、連名で「(日本の皆さまに)不快な思いをさせ、申し訳ない」と謝罪する声明を発表したが、その後もユーチューブを通じて全世界で視聴できる状態を維持したため、被爆者らの間で不信感が募っていた。

 BBCがユーチューブに掲載していたのは、昨年12月17日に放送した「QI」の一部で、約3分間。この映像は約9万7千回再生されたが、そのほとんどが日本時間21日に今回の問題が報道された後だった。〔引用終わり)
 

 ここまで、あっという間に事態が進んだように思った。BBCが動画削除にまで行く、というのは、よっぽどのことである。抗議から削除・・・。このスピードの速さー大きな衝撃を感じたー。

 ****

 ウィキリークスのことを、また一度、まとめたものを、「英国ニュースダイジェスト」に書いた。今までの経緯を知っている方にはめずらしいことはないが、とりあえずのアップデート版として。

機密情報を世界中に発信する
内部告発サイト「ウィキリークス」とは?
http://www.news-digest.co.uk/news/content/view/7388/263/

 ***

 また、2月5日、数人で書いた、ウィキリークスの本が出ることになった。

 タイトルは新書で「日本人が知らないウィキリークス」 (洋泉社)


 目次はこんな感じ:
 
│第1章│ ウィキリークスとは何か──加速するリーク社会化〈塚越健司〉
1 リークサイト「ウィキリークス」とは
2 ウィキリークスの情報公開──賞賛と批判
3 2010年──変化するリーク方法
4 公電公開後の動き
5 加速するリーク社会化

│第2章│ ウィキリークス時代のジャーナリズム 〈小林恭子〉
  1 ジャーナリズムとリーク
2 国家機密のリーク報道
3 リーク報道をめぐる様々な評価
4 ウィキリークス時代のジャーナリズム

│第3章│ 「ウィキリークス以後」のメディアの10年に向けて 〈津田大介〉
 
│第4章│ウィキリークスを支えた技術と思想 〈八田真行〉
 
│第5章│米公電暴露の衝撃と外交 〈孫崎 享〉
 
│第6章│「正義はなされよ、世界は滅びよ」──ウィキリークスにとって「公益」とは何か 〈浜野喬士〉
 
│第7章│ 主権の溶解の時代に──ウィキリークスは革命か? 〈白井 聡〉
  1 「歴史は繰り返す」。だが、いかなる歴史が?
2 カリフォルニアン・イデオロギーの政治的帰結
3 主権の溶解


 私は自分のところしか読んでいないが、他の執筆者の方の分を読めるのをとても楽しみしている。

 もし良かったら、書店に並んだら、お手にとって見てくださると幸いです!!



 
 
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Commented by 宮前 at 2011-01-25 11:10 x
小林さん、おめでとうございます。楽しみにしています。

去年NHK「ウィキリークスを追う―クローズアップ現代」その他でヨーロッパ取材をしたときに、基本的な匿名システムの仕組みについてちらっと学びましたけれど、人に説明するのはやはり難しい。第四章、八田真行氏の記述は特に楽しみにしています。

さっき入ってきたニュースですと、米軍は今日ブラドリー・マニングとアサンジとのつながりを証明することができないことを認めました。つまり、米軍が必死に使おうとしていた「共謀説」が立証できないということです。

それと月刊『世界』2月号の私の記事でもちらっと触れてますけど、白井 聡による「カリフォルニアン・イデオロギーの政治的帰結」もすごく読みたい。

Commented by みどり at 2011-01-26 11:47 x
ぎんこさん、ツイッターやってないんで、こんなところに書きますが。「朝日新聞」「ウィキリークス」のベストアンサーは何を隠そう(笑)わたしです。読みながら、どこかで読んだことがあるなあと思って見返したら自分でした。

それにしても、今日はエジプトがすごかった。明日はもっとかも。
Commented by みどり at 2011-01-26 12:51 x
ぎんこさん、たびたびすみません。思い出したことがあったので。

先ほどの「ウィキリークス 朝日新聞」の件に関連して。あの、まるでアメリカ政府の回し者みたいなアサンジ攻撃(風)記事を書いていたロンドン支局の伊東和貴という記者は、今回のBBC「QI」問題でも煽動記事を書いてます。記事は同じで、紙とネットで見出し2種。記事の内容はほぼ創作。

*紙媒体の見出し
    二重被爆 番組で笑う
   「世界一運悪い男」BBC担当者謝罪

*ウェブサイトの見出し
    英BBCお笑い番組、二重被爆者を「世界一運が悪い男」
Commented by polimediauk at 2011-01-26 21:37
宮前さん、

ありがとうございます!!非常に急いで書いたので、すべての資料をじっくり考える時間がなく、不備な点が多々あるかと思っています。ご指摘ください。

一つだけ、私の意見が変わったところがあって、それは本の中では「国益と公益のバランス」うんぬんとあるんですけど、今は、「公益のないところに国益なし」と考えています。それはまた後でー。

マックニールさんの記事、ありがとうございました。インディペンデントや他に書かれている方ですね。よく取材されていると思いました。
Commented by polimediauk at 2011-01-26 21:41
みどりさん、

朝日とウィキリークスの記事のベストアンサーはみどりさんだったんですね!!!すごいです。

他の方にツイッター上で指摘されたんですけど、あのアンサーは必ずしも正確ではないのではないか、と。

私は「自分の頭で考えたところに、真実がある」とつぶやいたんですけれど、「後で考えれば、こういう見方もあった」「こういうやり方で検証すればよかったのに」というのが、正しい考えだとは思うんですけれど、また一方では、「中立はない」という見方を、今、英国に住むので、持っています。そこで、その時、その時、自分が持てる範囲の情報を持って、自分なりに判断するーこれが今、一番重要ではないかと思っています。例えばみどりさんの答えで「?」と思った人はさらに調べる、と。それでいいのではと思っています。
Commented by polimediauk at 2011-01-26 21:46
みどりさんー2

朝日と扇動記事の件ー朝日だけではなかったような気がしますけれど、後で見てみます。

それと、支局の記者の場合、いろいろな編集判断は東京のデスクがすると思うので、苦しい立場にあるかもしれません。実際、動画をBBC側が削除したことでも分かるように、「あの動画、だめ」「削除するべき」「抗議をして当然」と考える人の意見が強く出る世論の中で、「自分はこう思う」という意見は、大組織にいるほど、言いにくいだろうと想像します。
Commented by 宮前 at 2011-01-26 22:37 x
小林さん、

私は米国憲法修正第一条を尊重する立場に立って活動しています。つまり、報道機関は統治者のためではなく、統治される側の人々のために存在する、という第四階級の特権を意識し、その責任を果たして行きたい。

さて、ワンライナーばっかりのツイッターってどうかな、と渋っていましたが、ついに始めてしまいました。上記について、ツイッターでもつぶやいてみようっと。
Commented by luckdragon2009 at 2011-01-31 08:58 x
新聞内にも、いろいろな記者がいます。今回の件についても、このタイトルおかしい、記事内容がおかしい、と主張された日本の記者もいらっしゃいます。(twitter 上で目撃。)

新聞にでるのは一面なので、そういった社内のサザナミ(漣)みたいなものも、感じ取れるのが、twitter の良いところです。
by polimediauk | 2011-01-25 08:12 | ウィキリークス | Trackback | Comments(8)

ジャーナリズムの話いろいろ+欧州事情も


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