小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「なぜBBCだけが伝えられるのか」(光文社新書)、既刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)など。


by polimediauk

ブライアン・ホーのメッセージ 英「ダイジェスト」から

 英議会の真向かいのパーラメント広場で反戦の座り込みを数年間続けているブライアン・ホー氏を、「英国ニュースダイジェスト」の編集長がインタビューした。(ダイジェストは私が書かせてもらっている媒体で、ここでも何度も紹介しているが、本当におもしろいインタビューものが多いと思う。)写真も良くて、かつ、本人からのメッセージつきだ。

 ホー氏は一体どんなメッセージを日本人に向けて出したのだろう?

 「テロをやめろ、殺し合いをやめよう・・・」-。日本人なら特にぐっとくる、せつせつとしたメッセージだ。





 サイトから、じっくり読んでいただきたい。(一定期間の後、サイトから消える可能性もあります。)

 http://www.news-digest.co.uk/news/content/view/4355/120/

 ちなみに、私自身も2年前に取材して、ホー氏に関して書いた。これはブログ上に出したと思うけれども、すぐ見つからなかったので、アドレスをあげておきたい。

http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200606180912040

 〔追記:この項目が読みに来て下さった方たちの一部で議論を呼びました。自分としては、「王様は裸だ!」という位ストレートなメッセージ+解釈を喚起するビデオだと思いますが、意外にもそうではないように見る方もいらっしゃると知りました。もしかしたら、「反戦」と叫ぶことの意味合い、文脈、やり方の解釈が日英ではずい分違うのかもしれません。チェンネル4というテレビ局が、昨年、Most Inspiring Political Figureーーもっとも奮起させる政治的人物ーーという賞をあげたんですね。これは視聴者が選んだんです。豊富な情報を持ち+シニカルな、チェンネル4の英視聴者に選ばれたというのはなかなかです。ホーさんとは個人的に親しいわけでないのですが、英議会前の広場で寝泊りしての抗議は政治家へのプレッシャーとして存在意義があります。政治家がどこの国に兵隊を飛ばして戦争をするかを決めるんですからね・・・。戦争をしている国に住んでいるな、と毎日実感しております。)
by polimediauk | 2008-11-28 20:00 | 英国事情