小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


by polimediauk
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

日経ビジネスのサイトが変わった!

 「日経ビジネス」のサイトが15日からリニューアルした。

http://business.nikkeibp.co.jp/

 私が今作っているサイトのレイアウトとちょっと似ているところがあった。こういうデザインは今トレンドなのかもしれない。

 どこが新しいのかの説明を見てみると・・・。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090114/182626/

 (引用)

 日経ビジネスオンラインは、組織を変革する創造的な個人に役立つサイトでありたいと考えます。既存の答えが用意されていない課題を解決するための発見、気づきがある記事に巡り合える場です。そのため、異論を重んじる雑誌の複眼思考をさらに進めて、多様性に富んだ記事ラインアップ、1つのニュースへの多面的・重層的な論説を充実していきます。そうした色彩が強い、おすすめ記事を毎日「Breaking Views」として最上部に配置しています。

 (中略)

 2008年のリーマン・ショック後、世界経済の変調が鮮明になりました。これまで繰り返した景気後退にとどまらず、資本主義の仕組み、企業経営の常識、働くことの意味など経済の本質的な部分が大きな転換点を迎えた可能性も指摘されています。国や社会、組織という枠組みが揺らぐ海図のない時代、成長への突破口は個人の創造性にあります。

 企業、市場、政治から世相、サブカルチャーまでの幅広い分野。日経ビジネス・日経ビジネスオンラインの記者だけでなく、企業の実務者、会計士、弁護士、大学の研究者、小説家やコラムニスト、フリーランスジャーナリストなど多彩な執筆陣。欧米メディアに加え、アジア各国の現地メディアが掲載した記事。

 こうした記事の多様性の中に、見通しにくい時代の先を示すヒントが必ず隠れているはずです。(引用終わり)

 そして、スェーデンで障害者集団が働く会社を紹介する記事が・・・。アジアのニュースも紹介。欧州にも目が行く。

 なんだかすごく面白い感じになったなと思う。「個人の創造性」を鍵にしている点もいい感じだ。

 先日、在英日本人で日本から帰ってきたばかりの人と会話をしていたら、「日本はずい分変わった」という話で、NHKの番組がおもしろく、既存メディアが活性化している話を聞いた。その人の話では、「ネットでの言論は『終わった』」のでは?とも。

 ネット(オータナティブメディア)に行けば何かおもしろいこと、既存メディアがカバーできない何かがある、という時代は、ある意味、確かに終わったのかもしれない。既存メディアが捨て身で、本気でネットで何かをやろうとしたら、強いのかもしれない。

 この「強い」というのは、必ずしも「お金がもうかる」ことを意味しない。

 多彩なアイデア、考え方が自由にたくさん出て、個人(仕事もするし、遊びもするし、子育てや料理もする)の生活が前よりも知的に深まったり、楽しくなったり、危機に対応する手段や考え方が増えたりすることに貢献できるーそういう意味の強さ。新聞やテレビ・ラジオは今までずっとそうしてきたと思うし、ネットでもこれを本気でできたらおもしろい。

 今このサイトを読まれている方で、日経を嫌いな人、新聞が嫌いな人、「マスゴミ」と思っている人は多いと思うけれども、「国や社会、組織という枠組みが揺らぐ海図のない時代、成長への突破口は個人の創造性」にある、という発想はやっぱり新鮮だ。「個人としてどうするか?」ー今これしかないと思う。

 翻って英国では、中東やアフリカの話が多い。ガザの件があるから、というのもあるが、フランス、ドイツ、オランダなど、近隣欧州諸国の話がめっきり少ない。思い出したようにやる、という感じ。欧州でもやるのはロシアと東欧か。いつもどうも固定観念がある。目隠しをされている思いがする。ネットでニュースは拾えるけれど、日常的に欧州他国の日々のニュースが,普段のなんでもないようなことなどが報道されておらず、ステレオタイプがどんどん増えていく。

 イスラエルーガザの件も、昔は親イスラエル報道だったそうだが、今は親パレスチナが主のようだ。これについては稿を改めたいが、日本のメディア報道に関しては、デイズ・ジャパンの広河編集長が詳しく書いている。ご参考までに。

http://daysjapanblog.seesaa.net/article/112508511.html
by polimediauk | 2009-01-15 07:55 | 日本関連