小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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北アイルランドで英兵、警官が撃たれて亡くなる


 英領北アイルランドで、7日夜、英軍基地の英兵が撃たれて死亡し、9日には警官も撃たれて亡くなった。先ほど、BBCで、17歳と37歳が捕まったという報道が出た。英兵の殺害は「リアルIRA]によるもので、警官の方は「コンティニュイティーIRA]がやったものらしい。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/northern_ireland/7935734.stm

 正直、まだ英兵が北アイルランドにいたことに〔不覚にも)驚いた。

 北アイルランドの政治は一見ずい分進んだように見えるが、人々の心の面ではまだどろどろしたものが相当残っているのだろう。

 北アイルランドのことを非常に詳しく追っている方がいらっしゃる。情報がとても早いようだ。

http://nofrills.seesaa.net/

 私自身は「ベリタ」を中心に何回か、書いてきた。背景として、もしご関心がある方は、「北アイルランドは今」ブログをご覧いただきたい。

http://niinfo.exblog.jp/7057070/

 昨年夏、アイルランド・ダブリンと北アイルランドのベルファースト、それからデリー(ロンドンデリー)を訪れたルポも入っている。

 第3者からすれば、子供たち・次世代のために、アイルランド〔南)と一緒になりたくない人は、英国本土に移住するとか、そういうことでもしないと、なかなか争いが消えない感じがする。何度か取材して、悪感情が消えるには相当の時間がかかるな、というのが印象だ。
 
by polimediauk | 2009-03-11 05:35 | 政治とメディア