小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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英政府が官僚にTwitter使用を奨励

 BBCニュースで見ていて、空恐ろしくなったのが、政府がTwitter使用を官僚に勧めている、という話である。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/8171597.stm
http://blogs.cabinetoffice.gov.uk/digitalengagement/

 何でも、官邸のウェブサイトを通じて、「ツイッターを使うように」と指令を出し、これを説明するため、20ページに渡る書類を作成した。ツイッターでつぶやいたり、返事を書いたり読んだりで、1日に1時間は費やすことになりそうだ、という。具体的には、1日に2回から10回は「つぶやき」を書こう、と勧める。

 官邸広報官の話によれば、インターネットの利用が国民の間で普及し、コミュニケーションの重要な一手段となっており、政府としても、「デジタル・チャンネルを有効に使う能力を培う必要がでてきた」と説明する。このデジタルチャンネルの1つがツイッターなどのSNSだという。既に、官邸のツイッターを100万人以上がフォローしている。

 それにしても、もっと他にやることがあるのでは?と思うけれど。

 今、英国では本当に「ツイッターは格好いい」というイメージが広がっている。
by polimediauk | 2009-07-29 05:03 | 政治とメディア