日曜紙「インディペンデント・オン・サンデー」の下落
11紙ある全国紙の日曜版(日曜紙の全国版と言ったほうが正確だが)の中で、前年同月比及び今年2月から7月の半年分の前年比の両方で増加したのは大衆紙の日曜紙「デイリースターサンデー」と高級紙「サンデータイムズ」のみ。他は軒並みマイナスなのだが、インディペンデント・オン・サンデーの下落が極端だ。
7月の前年同月比では19.98%減で、半年分の前年比では22.12%減。去年の7月は約20万部だったが、今年7月では約16万部に。まるでがけから滑り落ちる感じだ。これでは作っている方の士気も落ちるだろうし、広告主もいい顔はしないだろう。
何だか薄くなったように感じられるインディペンデント・オン・サンデーで、やや寄せ集め的記事もあちこちに見られるけれど、まだまだ面白い記事がたくさん載っている、しっかりとした新聞なのに、何故これだけ極端に落ちているのだろう。「インディペンデント」というブランドが行き場をなくしているのだろうか。英国はやはり保守メディアが強い国、ということになるのかどうか。少なくとも、支持する読者がどんどん減っている。あるいは市場が飽和しているので、お金を使って(情報を買って)特ダネをとれるところでないと生き残れないのか。このままだとなくなってしまいそうだ。ちなみに、ガーディアン・メディア社が発行する、閉鎖の噂がある日曜紙オブザーバーだが、7月の発行部数は約40万部である。
http://www.guardian.co.uk/media/table/2009/aug/14/abcs-sundays-july-2009