小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「なぜBBCだけが伝えられるのか」(光文社新書)、既刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)など。


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マードックの息子がBBCをメタ斬り

 エジンバラで開かれているテレビ会議で、ルパートマードックの息子のジェームズがスピーチをした。内容はBBCをコテンバンに批判するものだった。規制を否定しBBCは国家がスポンサーとなっているジャーナリズムだと言ったのだ。最後は、本当の独立したジャーナリズムが行なえるのは利益だと言った。最後まで聞いて、公共放送の伝統が強い英国で、かなりドラスチックで、無礼なほどだった。

 最前列にいたトラストのライオンズ会長に聞いてみた。「スカイテレビの人だからああ言うことを言うのだ」と言う分析だが、それにしても失礼過ぎるのではないかという思いが消えなかった。

 後でBBCの「ニューズナイト」に出ていたFT編集長がマードックの肩を持っているような態度で、?と思った。
by polimediauk | 2009-08-29 07:36 | 放送業界