小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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グーグルとニュースのマイクロペイメント

 ニュースサイトが収益を上げる一方法としてマイクロペイメントが注目されている、という話は既に周知のことになったが、米国の新聞団体(NAA)がグーグル、IBM、マイクロソフトなどに、サイトからいかに収益を上げるかに関して、意見を募集していたそうだ。9日、NAAがその結果をサイト上に載せて(会員でないと読めない)、グーグルがマイクロペイメントなど、いくつかのやり方をしたためた報告書を提出していたことが分った。

 このくだりは既に報道されているが、
「マイクロペイメントが新聞・出版を救うカギ?グーグルが業界に働きかけ」
(マイコミジャーナル)
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/09/11/023/?rt=na

 これが何を意味するだが、ガーディアンのメディアコラムニスト、グリーンスレード氏によれば、「これを機に、新聞社側=コンテンツを作る側が、改めてグーグルに収益を分けて欲しいと要求できる」とする考えと、もう一つ私がおもしろいと思ったのは、米国のシンクタンク、ニーマン・ジャーナリズム・ラブ(「ラボ」といったほうがいいのかもしれないが)が指摘したこと。(以下サイトの後半部分)

 http://www.niemanlab.org/2009/09/google-developing-a-micropayment-platform-and-pitching-newspapers-open-need-not-mean-free/

 それは、グーグルがNAAに出した報告書の中にある提言なのだが、ビジネスモデルとして、一つ一つの記事を売るというやり方(いわゆるマイクロペイメントのイメージ)の上に、「パッケージとして売る」というやり方がある、ということ。例えば毎月一定の金額を払って、ウオールストリートジャーナルの記事を全て読める、というサービス。これは既にやられているけれど、今度は経済ニュースのサイト10個をまとめて読めるパッケージを販売する、など。ニーマンが説明するには、これは「フェア・シンディケーション・コンソーシアム」という考えに似ているそうだ。(興味のある方は上記ウェブサイトからたどって読める。コメントや意見も書き込めるようになっている。)
by polimediauk | 2009-09-11 22:28 | ネット業界