小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「なぜBBCだけが伝えられるのか」(光文社新書)、既刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)など。


by polimediauk

イブニングスタンダード紙が無料に

ロンドンイブニングスタンダード紙が12日から無料で配布されることになった。http://news.bbc.co.uk/1/hi/business/8287715.stm

マードックの夕刊無料紙ロンドンペーパーが廃刊になり、無料紙をきらうスタンダード紙の編集長からすれば、「チャンス到来」の時期になっていた。ここで無料となることで、ライバルとなる夕刊無料紙ロンドンライトが消えることも願っているようだ。もしそうなれば、ロンドンの夕刊紙市場を独占することになる。

無料(広告収入のみで回す)というのは、それだけ台所事情が苦しいのだろう。しかし、果たして、広告収入のみで制作・配布コストを十分にカバーできるのだろうか?

ウオータールー駅でいつも見かけるスタンダードの売り子がいなくなっていた。スタンド自体が消えていたのだ。休んでいるのかなと思ったが、もしかしたら切られたのかな?あんなに一生懸命働いていたのに。今度見かけたら聞いてみよう。
by polimediauk | 2009-10-03 06:19 | 新聞業界