小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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英「影の財務大臣」オズボーンのスピーチ、やっぱりたよるのはBBCか

 保守党党大会で、影の財務大臣になるオズボーン氏がスピーチを行った。ツイッターでチャンネル4のキャスターが「なかなかすごい」と書いていたのでサイトに見に行った。私もすごいなーと思って聞いたが、やや地味でもあった(あまり笑わせたりしない)。聞いている聴衆(保守党員)がすごく暗い表情で聞いているのが気になった。

 しかし、まず年金の受給開始時を65歳から66歳に1年先延ばしにするとか、閣僚の給与5%カットとか、官僚の数の一割カットとか、何とか国の負債を埋めようと必死である。議員の年金も新たに議員になった人はこれまでの(無駄が多い?)年金よりも低いものになるようだ。本当に実現できるかな?と思ったけれど、つじつまがあう感じがして、「私たちはみんな同じ船に乗っているのだから」のような表現を繰り返して聞いていると、正直でいいなあと思った。しかし、BBCや他のコメンテーターの評判はあまりよくない。「ビジョンがない」「暗い話ばかり」など。

 今回のスピーチはBBCサイトで見たが、細切れでなく、フルスピーチが見れるようになっているところが素晴らしい。ガーディアンのサイトに行くと、政治記者マイケル・ホワイトのコメントが見れるが、数十秒でたいしたことを言っていないのに(経済は強くないのかもしれない、あるいは心底何も言いたいことがなかったのか)、何だかコマーシャルが長い。つまり、ホワイトのコメントのビデオをクリックすると、まずコマーシャルを見させられる。これが非常に長く感じた。短いコメントの場合、いちいちコマーシャルをこれだけつけられると、いやである。せっかく我慢してみた後のホワイト記者のコメントの中味がなくかつ時間が短いー。がっかりである。

 テレグラフのサイトに行くと、コメンテーターはもう少しまともなことを言っていた。コマーシャルがなく、即コメントに入るのが非常にいい。画面の右端に「テレグラフ」というマークが入っている。これぐらいならいい。ただ、やはりフルスピーチの動画はない。

 保守党のサイトでもフルスピーチはないようだった。

 BBCのライバル、ITVのサイトに行って、ニュースがどうなっているか見てみると・・・なんと、今工事中なのだった。何でも、新しくするらしい。それにしても、政党の党大会の今やるなんて・・・・。

 となると、やはりBBCしかない。サイトに戻るとたっぷりコンテンツがあって、タダだし、かつ記者のツイッターも入っている。やはりBBCの1人勝ち・・・。

クリップとフルスピーチ。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/8292680.stm
http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/8292995.stm
by polimediauk | 2009-10-07 04:41 | 政治とメディア