小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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ツイッターで自分だけの新聞を作る

 複数のニュースサイトや1つの新聞サイトから自分の読みたい記事だけをピックアップして、これを「私だけの新聞」として自宅に届けてもらうーそんな記事をあちこちで見かけるようになった。
 
 5日付のガーディアン紙で紹介されていたのが、自分のツイッターでのつぶやきをまとめて、自分だけの新聞を作るという新しいプロジェクト。題して「ツイッター・タイムズ」。

http://www.guardian.co.uk/media/pda/2009/nov/05/digital-media-twitter-personalised-newspaper-twittertimes

 まだ実験段階のようなのだが、ツイッターのアカウントは既にあるので、ためしに作ってもらおうと思った。以下のサイトから作れる。

http://www.twittertim.es/

 ガーディアンの記事では30分ぐらいで作れると言うことだが、私が申し込んでみると「1時間ぐらいかかります」というメッセージが出た。サイトの下の方にはいくつか著名人の「新聞」の例が出ている。開いてみると、縦に長いブログのような画面が出て、いくつかのつぶやきが横並びになっている。まだまだ格好いいデザインとはいいがたいが、これから変化していくかもしれない。よくここまでやったなと思うぐらいだ。

 この紙面に出るのは、自分のつぶやきだけでなく、フォローしている人のつぶやきも入り、つぶやきの最新度や頻度によって場所が変わってくる。フォローしている人がフォローしている人の分まで入るらしい。自分が興味を持ちそうな人たちのネットワークができる、という仕組みだ。一旦できてしまうと、30分毎に更新される(新しい「私の新聞」ができる)というもの。

 ガーディアンの記者は、これのフェースブック版がでるかもしれないと予測している。

 ツイッタータイムズができあがったら、これをどうしたらいいのだろう?用途がありそうでないような代物だが、何だかおもしろい。常々、ニュースのウェブサイトがもっとフレキシブルに、簡単にできないものかなあと思っていた。こういうソフトがもっと広範に使えるようになるといいなと思う。
 
 ところで、朝日「Journalism」11月号(私も原稿を書いている。それはまた後で)で、「鳩山内閣の高支持率の背景に拡大する『情報源の世代間ギャップ』」という記事がある。トランスコスモスの萩原雅之(まさし)さんが書いたもの。これによると、新聞やテレビの報道でニュースを得ている人の間で鳩山内閣支持率が高く、ネットから入手している人では低いことが分ったという。ネットで情報を得る人は、一定の懐疑心をもって情報に接するようだ。

 また、毎日の生活に必要な情報を何から得ているかという測定を文化庁「国語に関する世論調査」がしているそうで、9月発表レポートでは、世代別に情報源がかなり違うことが分ったという。やはり、若者層はネットからが多く、高齢者になるほどその比率が減少する。驚いたのが30代で、2001年で「ネットから」が24%だが08年では55%に増えた。同年代で、「新聞から」が2001年では85%だったが08年では65%に減っている。たった7年で、である。既に大手のメディア企業にとってはつらい時かもしれない。個人のユーザーからすれば、多彩で楽しい時になるが。

 
by polimediauk | 2009-11-05 23:29 | ネット業界