小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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インディペンデント、エコノミスト+今年もお世話になりました

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 ロシアの富豪アレクサンドル・レベジェフ氏が、インディペンデントとその日曜紙インディぺンデント・オン・サンデーの買収をもくろみ交渉中であることが、先週、明らかになった。レベジェフ氏はロンドンの夕刊無料紙ロンドン・イブニング・スタンダードの75%を所有する。

 もしレベジェフ氏の傘下に入った場合、インディペンデント紙が無料(広告のみでコストをカバーする)になるのか、注目だ。ガーディアンはかなり前から、「インディペンデントは近く無料になる」といい続けてきた。レベジェフ氏がインディーを買うのは、利益を出す新聞に変える自信があるからだろう。

http://www.guardian.co.uk/media/2009/dec/18/inm-confirms-talks-lebedev-independent
 
 インディーは部数下落が激しい。ふっと思うのは、左派系の読者と言うのが英国では少ないのだろうかー?政治ブログも保守党系が強いようであるし。

 いずれにせよ、答えは来年にならないと出ないかもしれないー少なくとも公表するのは。何しろ、クリスマスが近づき、学校も雪のために先週の金曜ぐらいから休みに入ったので、英国全体が「仕事をしない時期」に入りつつある。テレビでも新聞でも、通りでも、クリスマス気分が一杯で、キリスト教徒ではない人にとっては、つまらないというか、孤立した気分になる時期でもある。

 まだ読んでいないのだが、「エコノミスト」で米国の新聞業界とネットの影響について語った記事が最新号に載っている。(購読していないと読めないかもしれない。)

Network effects
http://www.economist.com/businessfinance/displaystory.cfm?story_id=15108618

 おもしろいのは、ガーディアンのラスブリジャー編集長はツイッターで「すごい!」とこの記事をほめているのに対し、米大学の教授ジェフ・ジャービス氏は記事の中で、「誰も新しい環境でどうやってお金をもうけるのか分らない」
と書かれている部分を引用し、「bulleshit.多くの人が(知っているし・お金をもうけている)」というコメントを出している点だ。米ジャーナリズムの新しい動きを知りたい人は@jeffjarvis を追ってみるのはどうかと思う。

 今年もこのサイトに来てくださり、ありがとうございました!

 来年は新しいプロジェクトをいくつか考えています。

 日本から頂いたクリスマスカードに、メディアの状況は厳しいが「望みはすてていません」とありました。もちろん、同感です。(既存の大手メディア企業の存続がどうなるか、は別としても。)

 良い年末年始をお過ごしください。



 
by polimediauk | 2009-12-20 22:38 | 新聞業界