小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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ブラウン首相、イラク調査委員会出席へ

 イラク戦争に至るまでの政治過程を検証する、「チルコット調査委員会」(委員長の名前をとって「チルコット」)が、いよいよブラウン英首相も呼ぶことが分かった。ブラウン氏が調査会へ手紙を書き、「いつでも呼ばれたら出ます」と述べたという。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/uk_politics/8473790.stm

 ただし、時期は2月か3月になる見込みーBBCの予測によれば。

 これまでに様々な元・現役官僚、外交官、政府閣僚(元・現)が出席して、当時の経緯について語っている。しかし、うそをつかないと宣誓して話しているわけではなく、委員会が「事情を聴く」という形をとっているので、言いたいことを言いたいように(自分の都合の良いように脚色して)話しても、別になんということはない感じである。また、特に新しい事実が出たというわけでもない。

 それでも、当時外務大臣だったストロー議員(今は司法相)や、元国防相のフー-ン氏の出席は大きな注目を浴びた。ストロー氏は最後まで(新たな国連決議なしの)開戦に抵抗していたようだー。「フセイン政権を倒す」(レジーム・チェンジ)には賛同しなかった、と。ブレア元首相がこの委員会に出席するのは、丁度来週の金曜日(29日)になる。おそらく、開戦が「正しいことだと思って、そうした」というこれまでの言を繰り返しそうだ。

 ちなみに、オランダでも同様の調査委員会が開催され、新たな決議なしのイラク戦争開戦は違法であったという結論を出している(12日、BBCより)。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/8453305.stm



 
by polimediauk | 2010-01-22 18:56 | 政治とメディア