小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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英ネット広告費が急増


60%増、でも来年はもっと増える

 米インターネット広告の業界団体、インタラクティブ・アドバイジング・ビューロー(IAB)がコンサルタント会社のプライスウオーターハウスクーパーズに依頼した調査(4日発表)によると、英インターネット広告費が、初めてラジオ広告費を追い抜いた。

 2004年のインターネット広告費は6億5330万ポンド(約1330億円)で前年より60%増加。ラジオ広告費は6億3700万ポンド(約1290億円)だった。

 オンライン広告費は英広告費全体の3.9%を占め、前年の2.6%を上回るとともに、ラジオ広告費の3.8%を超えた。

 専門家の分析によると、接続速度の速いインターネットを利用する人が増えているため、広告主がオンライン広告を大きなビジネスチャンスと見ているようだ。英国では約600万人がブロードバンドに接続していると言われ、ダイアルアップ接続のユーザーの倍の金額をオンラインで使うという。広告主からすると、ブロードバンドで、ビデオやアニメ、オーディオなどの面で凝った広告を出すことができる。

 2000年のドット・コム・ブームの時代にはオンライン広告に過度の期待がかけられていたが、一旦バブルは崩壊。しかし、今回の結果で、ネット広告が上向きになったことが証明された、というのが英各紙の結論だ。

 中心となっている広告主は、金融、人材サービス、旅行、自動車など。

 IABのチーフ・エグゼキュティブのガイ・フィリップソン氏は、タイムズの取材の中で、「ネットで買い物をする人が増えているので、自然にネット広告も増えたのだと思う」と述べている。

 広告費全体の内訳を見ると、最も大きな割合が新聞を通じての広告で、41・5%。テレビは23・9%となった。

 英広告協会の予想では、2005年の広告費総額は前年よりも4・3%増える、としている(フィナンシャルタイムズ紙)。オンライン広告に関しては、33%の増加が見込まれている。
by polimediauk | 2005-04-05 19:02 | ネット業界