小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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世界のメディアの中国の抗議に関する論評

 日刊ベリタの無料記事の中で、世界のメディアによる、中国の抗議に関する論評がいろいろ出ている。http://www.nikkanberita.com/

 どれに賛同し、日本がどう対応していくのか?今回に限らず、何らかの形で解決する方向に行動を起こすのか、現状維持を保とうとするのか、月並みな言い方だが、日本政府の今後の動きが注目される。

 昨日も書いたが、「欧米のメディアでこういっているから」と言うことで、鵜呑みの判断をしないようにしたいものだが、ある種の真理を突いている様な部分もあり、何らかの考えるヒントを与えてくれる。例えば、日本人として読んだ時に、不快な感情、違和感を感じるとしたら、何故なのか?相手は何故そう考えるのか?

 一般的に、英国のメディアあるいは英語メディアでは、日本の戦争責任や、日本と他のアジア諸国との関係に関して、下の記事に紹介されているような見方が、日常茶飯事されている。例えば、記事の中で紹介されているように、「11日の英フィナンシャル・タイムズも反日デモについて大多数の中国人が日本に感じている深い敵対心の現れとしている・・・といった部分が典型的例だ。


日本はアジアで孤立とNYタイムズ 欧米メディアは厳しい論調

 中国における反日デモについて、11日のニューヨーク・タイムズは、「日本が最近、高校歴史教科書問題などで高圧的な外交態度を見せたことによるものであり、韓国、中国との関係が悪化、アジアで孤立的している」と報じた。11日の英フィナンシャル・タイムズも反日デモについて「大多数の中国人が日本に感じている深い敵対心の現れ」と報じている。日本は今回のデモで一部の中国市民が行った投石などをめぐって中国側に抗議しているが、欧米メディアの反応は日本に厳しいものとなっている。(ベリタ通信=稲元洋) 
 
 特にニューヨークタイムズの報道は「中国や韓国に理がある」ことを示唆する内容だ。同紙は、教科書問題、日本の国連安保理常任理事国入り問題などをきっかけに今回噴出した反日感情によって「中国や韓国と日本の経済関係も悪化が懸念される」指摘。日本の安保理常任理事国入りについては「過去を反省せず、隣国の信頼を得られない国は国際社会における指導者の役割を果たすことはできない」との韓国の金三勲国連大使の言葉を紹介している。 
 
 韓国の中央日報は11日の社説で中国での反日デモについて「日本の歴史歪曲と、周辺国の情緒を考慮しない一部の極右政治家の発言に対し、アジア人の怒りが高まっている」と指摘。「今回の事態は明らかに日本の過ちから引き起こされた。信頼すべきパートナーとしてアジア全体を見ることができずに敵対的関係になったのは、小泉純一郎首相をはじめとする日本の政治家らが責任ある行動をとらなかったことに起因する」と断罪している。 
 
 その上で 「中国と韓国、東南アジアで起こり始めている反日感情と日本批判は、日本が歴史歪曲を中断し、本当に戦争犯罪を謝罪すれば、容易に収まるだろう」と指摘、日本の「責任ある行動」さえあれば、和解は可能であり、「それはなされなければならない」とも提言している。 
 
 アジアではタイの英字紙バンコク・ポストがほぼ唯一、日本を一部擁護、「日本に軍国主義復活の可能性はない。過去は教訓であるが、過去の問題はよりよい未来築くために使われるべきものだ」と中国への冷静な対応を呼び掛けている。 

by polimediauk | 2005-04-12 09:19 | 日本関連