小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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日本でも電子書籍を作るサービスが:ブクログのパブー


 みなさん、「ブクログのパブー」:みんなで本を作ろうというサービスをご存知だろうか?


http://p.booklog.jp/


 会員になると(登録無料)、コンテンツさえ作れば、これを無料で電子書籍化してくれて、販売の道も作ってくれるサービスである。

 日本はなんと話が早いのだろう!驚いてしまう。つまり、米国ではアマゾンがやっているという話は聞いていたが、日本でもアイパッドの話あたりから、一斉に動き出した感じがする。どこもかしこも、電子書籍の話で持ちきりである。

 いとも簡単に本(電子書籍)ができてしまう。これはブームになるだろうか?例えばブログとかツイッターみたいに?今のところ、このサービスでできた本の値段は結構安いが、こんな価格でいいのかしら?という感じ。

 無料で出している人も結構いる。例えば(例の)佐々木さんは原稿(ただし文書としては初出)を無料で出している。こういう形で①知的情報が集まってくる効果と、②誰でも本にできてしまうと、その中でもランキングがついてゆくのでしょうね。ブログやツイッターでも人気者がいるように。読者が少なくても、例え仲間内だけで売れてゆくとしても、買った人が勝ちある情報だと思えばいいのだろう。なんだか面白そうである。

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日本でも電子書籍を作るサービスが:ブクログのパブー_c0016826_3293255.jpg お知らせです。月曜発売の週刊「東洋経済」で、メディア特集をやっているそうです。中に、私も英国の様子(タイムズ対ガーディアン、及びエコノミスト)を書いています。もしよかったら、どこかでご覧ください。書ききれなかった部分を後日、ご報告させてください。
by polimediauk | 2010-06-25 03:19 | 日本関連