小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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朝日「Journalism」にBBCの現状と将来

 c0016826_2293643.jpg朝日新聞出版から出ている「Journalism」の最新号(8月号)に、方向転換を求められる英国「放送の巨人」BBC――と題する原稿を書いています。もしどこかでご覧になったらお手にとって下さると、幸いです。

http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=11824

 8月号の特集は記者会見というテーマ。民主党政権発足からだいぶ経ち、良いタイミングであろう。津田大介さんによるネット時代のジャーナリスト介在の意義や、ジャーナリスト、江川紹子さんの検察会見の様子など、読み応えがある。外国人記者の視点も欠かせない・・ということで、英インディペンデント紙の特派員、デービッド・マクニール氏の寄稿も。伊ベルルスコーニ政権下のメディアの現状の記事もある。

 日本の記者会見公開問題、記者クラブに関しては、私もいろいろな感想を持っているのだが、ある意味、思いがたくさんありすぎる感じもするー。先ほど、書き出したら、長ーくなってしまったので、別の機会に改めてー。ただ、①上杉さんと神保さんの尽力はすごいと思う+尊敬と、②会見出席がフリーランスを含めて、すべての人にオープンになっても、本当の問題・目的が「真実を探りあてる」ことだとすれば、完全オープン後の先の話が、実は非常に重要と思っていることだけを記しておきたい。

 「Journalism」がもしまた記者会見特集をやるとすれば、記者クラブ員とフリーのジャーナリスト側、官庁側との者(あるいはクラブ員とフリーの2者)が対談をすれば、と思う。それぞれの意見を代表する意見がそれぞれ別個の記事になると、話が平行線になって、いつまでも解決しない感じがするが、どうだろう。

 上杉さんの記事で、私が心から驚いたのが、「現代ビジネス」のサイトに載っていた、「日本の政治記者が、政治家から現金をもらい続けていた」という話(今年6月)。「あの人はもらったのかな?」といろいろ考えてしまった。記者会見問題が宇宙のかなたにぶっ飛ぶほど大きな問題だと思った。これでは、英国の「小切手ジャーナリズム」(カネでネタを買う)を笑えない・・・・。記事から察すると、もうこの習慣はなくなっている印象もあるけれど。


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/657

http://www.ustream.tv/recorded/7412783
by polimediauk | 2010-08-12 22:13 | 放送業界