続く日中のトピック
ビジネスウイークとBBCオンライン
このブログで日中関係のことばかりを書くつもりはなかったのだが、現在のところ、次から次へといろんな反応がメディアで継続して報道されている。
欧州版ビジネスウイークの4月25日号では、二つある社説の1つが日中関係だ。Defusing Sino-Japanese Tension 「日中の緊張関係の緩和」。ポイントは、最近の日中の緊張関係を作り出したのは日本である、として、教科書採択の件と小泉首相の靖国神社参拝をあげている点だ。
「日本は、戦時中の行為に立ち向かう」べきで、それをすることにより、過去の「傷を癒す」ところまでやるべきだ、と提言。最後の文章は、「日中関係をスムーズなものにするのは、二国のアジア地域及び経済上のライバル心を考えると難しいことかもしれない。しかし、60年前に終わった戦争から悪感情を取り除く機が熟した」としている。事態の打開には、日本が行動を起こすしかない、という論調だ。言外に、「日本が悪いことをしたのだから・・・」という意味合いを感じる。
BBCはどう報じていたのか?BBCはイギリス最大の公共放送であり、フェアに、バランスよくニュースを報道することが義務付けられている。
BBCオンライン(ウエブサイト)では、これまでの日中間の歴史をまとめ、何故緊張関係が生じているのかを分かりやすく説明している。
南京事件を説明した部分では、写真がいくつか掲載されている。以下はBBCオンラインからの写真だが、日本人が見た場合にいささかショックなのではないか?国際語の英語を通じて、こういうイメージが世界に流れ続けている。日本では、一連の日中関係の報道の中で、こうした写真は使われただろうか?下についているキャプションはオンラインのキャプションの訳である。
最初の写真は、タイムズでも前に使われていたが、下が切られている。衝撃が大きすぎると思ったのだろうか。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/asia-pacific/223038.stm

「犠牲者中には生き埋めにされたものもいる」

「数千人の死体が溝の中に埋められた」

「日本兵はほとんど慈悲の心を見せなかった」

「日本軍は南京に勝ち誇って入ってきた」