小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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日中 個人の見解

 「疑問あり」さん、それからコメントを残してくださった皆様、ありがとうございました。それぞれに貴重な意見で、考えさせられました。

 私自身、日中関係に関してはまだまだ勉強中の身ですが、「一体どこまでが本当なのか、誰が真実を言っているのか、本当は何が起きたのか?」――?手探り状態で考えながら生きています。

 日本にいた時は反日感情といわれても、私にとっては文字情報から得た知識だけでしたが、イギリスに来て、実際に戦争時の体験から、あるいはその後の学校教育による及びテレビなどを通じて戦争映画を見たという体験から、日本に対して実際にそういう感情を持つ人々と話をする機会ができることになりました。

 私自身の現在の見方は、残虐行為があった、というものです。BBCなど英国メディアではさらに「相当ひどいことをした」というのが通説、一般認識になっているようで、南京事件にしても、「事件」ではなくて「虐殺」であり「レイプ」ということです。以前に紹介させていただいたような写真は、「事実」として、BBCばかりでなく新聞各紙などでも出ることがあります。英語圏のメディアと言うことで、BBCや英新聞各紙、そのオンライン版などを通じて、様々な日本に関する情報が、「事実」及び「事実らしいもの」として、世界中の様々な人の目に触れる、耳に、目に届く・・といった現状があります。

 果たして、こうした「事実」「事実とされているもの」が本当に事実なのか、真実なのか?

 常に、反対の立場を取る見方、そのまた反対の反対の立場など、様々な視点を知っておくことが重要かと思います。
 
 「南京事件『証拠写真』を検証する」の本そのものにも疑問が呈されていることを「疑問あり」さんが指摘してくださいました。

 この点も含め、一人一人が判断してゆくしかないと思っています。

 南京事件の解釈、報道のされ方は、欧州のホロコストの話(ホロコストはなかったとする人など)、米国の日本人強制収用キャンプの話などを思い起こさせます。あったという人、否定する人、規模が大きかったと言う人、小さかったと言う人・・・。

 最終的には、日中が友好的関係になるには、どうしたらいいだろうかと思います。

 学校では、学期の最後に「時間が無い」ということで、近代史はばたばたと教えられたような記憶があります。中国ではそのようなことがないのかもしれません。

 究極的には、実際に知り合った中国人の友人たちから「反日感」をどうやってとりのぞけるか?そのために日本は、日本人の自分はどうしたらいいだろうか?と考える毎日です。
by polimediauk | 2005-04-23 18:10 | 日本関連