小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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日中 BBCオンラインの説明

BBCによると・・・

 BBCオンラインのウエブサイト上に、日中の Rival giants (ライバルの巨人たち)というコーナーが出来ている。飛んでみると、歴史、経済、文化などの面から2国間を説明してある。こうした特集コーナーを作るのはBBCオンラインでは珍しいことではない。

 例えば歴史(History)の部分を開くと、以下の表現がある。写真もついている。以下の歴史の説明が日本側から見て正しいものなのかどうか、あるいは中国側から見たらどうなのか?BBCには「公正な、バランスの取れた報道をする」義務があるが、少なくともBBCはこう見ていることが分かる。

http://news.bbc.co.uk/1/shared/spl/hi/asia_pac/05/china_japan/html/introduction.stm

第3段落目より (和訳)
「中国の都市南京の崩壊は、日中関係の中でも最も有害なエピソードの中の1つを開始させることになった。日本兵たちは殺人、レイプ、窃盗などの狂乱を開始した。この結果約30万人が殺され、2万人の女性がレイプされたと推計されている。中国人の女性たちは、日本の兵隊たちのために性の奴隷となることを強要された何万人ものアジアの女性たちの一部となった。」

「日本政府は、また、中国における化学及び生物兵器の開発のスポンサーとなり、こうした武器を戦争捕虜や民間人に実験として用いた。日本の中国支配に対する武装反乱は第2次世界大戦中続いた。最終的に敗北するまで、退去する日本軍は少なくとも70万の化学兵器を中国に散らかしていった」。 

日中 BBCオンラインの説明_c0016826_0212841.jpg
写真のキャプションは「およそ25万から30万の中国人が南京虐殺で殺害された」。場所の指定などはない。
(「虐殺massacre」という言葉が使われている。」)
by polimediauk | 2005-04-25 00:23 | 日本関連