小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「なぜBBCだけが伝えられるのか」(光文社新書)、既刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)など。


by polimediauk

「英国メディア史」の書評・レビューを集めてみました。

 拙著「英国メディア史」に関する書評がアマゾンにはまだ出ていないので、関心をもたれても、「???」という方がいらっしゃるかもしれません。

 書いた本人からしても、「読まれた方は一体どう思われたのだろう?」という点は大いに知りたいところです。

 そこで、グーグル検索などで少々拾ってみました。

*お勧め本を紹介するサイト、「HONZ」の書評

http://honz.jp/6818

 こんなにしっかり読み込んでくださり、恐縮です・・・。

*産経新聞SANKEI EXPRESS 掲載
Viva Europe イギリス 時代超える記者魂に感動 
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120109/erp12010910430003-n1.htm

 これを書かれた記者さんに、「技術の進展がメディアを回してきた」といわれ、改めて、そうだなあと気づいた次第。やはり読む人によって、いろんな読み方ができるのだろうなあと思いました。

*新世界読書放浪
http://neto.blog10.fc2.com/blog-entry-7611.html

「タネ本があってもこれだけの量を書くのは大変だろう。読むのも大変だったけど」-という箇所に、思わず苦笑!!!「本当に読むのが大変だったでしょうね・・・」と思いつつ、「分かります!」の気持ちでした。

*読書メーターブログ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4121100042


*資料保管庫・管理人のひとりごと

http://blog.goo.ne.jp/4thestate/e/c7aefed46d39a8e1778c7cc9c35b8823
感謝。

*「週刊読書人」2011年12月23日号
マスコミ回顧 上智大学鈴木先生のレビュー
http://pweb.cc.sophia.ac.jp/s-yuga/Article/Media_BookReview11.pdf

*私が時々、書いている、「メディア展望」1月号の書評もあります。2月になると、画面からダウンロードできるはずなのですが、発行している「新聞通信調査会」のサイトは以下です。 http://www.chosakai.gr.jp/news/mokuji_h24.html

 評者は黒岩徹東洋英和女学院大学名誉教授、元毎日新聞ロンドン支局長です。後でダウンロードできる状態になりましたら、またご紹介します。

*週刊東洋経済1月21日号

―5世紀を超える変転の姿が描かれる大著。政治権力と戦いつつ、同時に大衆の興味をかき立てることに腐心する。いかにも個性豊なメディア人たちが担い手として続々と登場し、異国とはいえ新聞・放送のあり方を考えさせられる。
 電話盗聴によってニューズ・オブ・ザ・ワールドが廃刊になる、21世紀冒頭の10年が本書の真骨頂だ。放送ばかりでなく、Webとの戦いも熾烈になり、新聞界ののたうち回る姿が印象的だ。無料紙や「Webファースト」戦略、さらには「ウィキリークス」活用も功を奏さず、2010年にはインディペンデントのような高級紙も、全面カラー廉価版を創刊して窮状を打開しようとする。
 膨大な史料をひもときつつ、著者は冷静にジャーナリズムの観点から見つめる。日本のメディア界との違いが浮き彫りになるが、激変するメディア環境は共通しており、必ずしも英国の特異性だけではとらえ切れない事実に満ちている。―

***

 みなさん、ありがとうございました。

 (好意的な評ばかりだなあと思われた方へーー特に好意的なものを選んだつもりはないのですが、検索ですぐに出たものと自分が知っているものを入れてみましたーーご容赦ください。ボリュームがある本であることと、ほかに似た本がないので、容易には批判しにくいのかなと思います。)

 個人的に読後感を送って下さった方もたくさんいらっしゃいます。感謝します。日本にいたときには、直接の感想もいただきました。「知らないエピソードがたくさん入っていて、驚いた」、「一気に読んだ」、「私だったら、タイムズが頂点となる章を先に置くよ」、「インターネットへの言及が少ない」、「ロイターが金融経済情報を専門に扱って変身してゆくさまをもっと知りたかった」などなどなどー。

 手に持つと厚い本なのがやや難ですが、「おそらく」、「ええ!」というエピソードが見つかるのではと思います。

 将来的に重版になる可能性もありますので、てにをはや事実の間違いを見つけられた方、「これを入れてほしかった」、あるいはお叱り・批判の感想など、引き続き、メールしていただけたら幸いです。ginkokoba@googlemail.com
by polimediauk | 2012-01-30 07:13 | 英国事情