小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「なぜBBCだけが伝えられるのか」(光文社新書)、既刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)など。


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ロンドン五輪⑩ 開会日に、アイスクリームを配ったロンドン市

 少し報告が遅くなったが、27日(金)の午後、ロンドン・ウオータールー駅の構内にいたら、なんだかやたらと、アイスクリームをなめている人が多いことに気づいた。

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 あれ?と思ってみていたら、ロンドン市が用意した「情報ボックス」(適当に名前をつけたのだが、五輪観戦などでロンドンを訪れている人、あるいはほかの理由でロンドンに来た人のために、ボランティアを使って、市内の情報を広めるための拠点が設置されている)が構内にあった。ボランティアたちは「チームロンドン・アンバセダー(大使)」と名づけられているようだ。

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 そこで、通りかかった人にアイスクリームを配っていたのだった。これは毎日ではなくて、この日は夜に開会式が予定されていたため、あくまでも「初日だから」というサービスであったようだ。お祭り気分を盛り上げる、とてもよいサービスだと思った。私はウオータールー駅を中心にして、歩くことを想定した地図をもらった。このウオーキング用地図はこの駅ばかりでなく、いくつかのほかの駅(例えばビクトリア駅)からのものも発行されている。

 ちなみに、ロンドン市がウオーキングを勧めているのは単に親切さとかそいういうことよりも、公共の交通機関の混雑を避けるためだ。何しろ、これが一番の悩みなのだ。ただえさえ、サービスがあまりよくないという評判なので、これを悪化させてはいけないと必死である。タクシーは排気ガスが出るし、道が混雑してしまう。だから車はなるべく使わないようにしてもらって、かつ、混雑しそうな時間にはオリンピックパークに近い駅の利用をなるべく避けることが提唱されている。
by polimediauk | 2012-07-29 18:38 | ロンドン