小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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ロンドンでテロ

アルカイダか?

 とうとう、ロンドンの数箇所で今朝テロが起きた。

 警察関係者らは、「いつかあると思っていた」ということで、それほど驚いた様子はないが、やはり人々にとっての衝撃は大きい。スコットランドでG8サミットに出ていたブレア首相も2回声明を出し、昼過ぎにはロンドンへと向かった。G8の議論はそれでも続くという。

 少なくとも午後1時ごろの時点で、アルカイダらしいということに意見が集約されつつある。IRAの場合は、事前に何らかの宣言があるのが普通ということだ。首相の2回目の会見でも「過激派」「狂信主義者」という言葉が出ており、アルカイダを暗示していると見られている。

 昨日、2012年の夏季オリンピックの開催地がロンドンに決まったが、この発表を聞くためシンガポールにいた、ロンドン市長ケン・リビングストン氏がインタビューされた。「攻撃をかけた人たちに一言だけ、いいたい。あなたがたが攻撃したのは、世界のリーダーたち、政治家たちではない。普通のロンドンに住む、市民たちだ」と言って、様々な人種の名称を挙げた。話しているうちになみだ目になった。

 いつかはある、といわれたロンドンへのテロ攻撃。マドリードへのテロを思い起こさせる。

 「外国人の」テロリストでなく、その国で生まれ育った人たちがテロリストになってしまった・・・という事態が判明するのだろうか?

 BBCの午後1時からのニュースに出ていたテロ分析家の人の話では、こうした攻撃の後で犯人グループは何らかの形で必ずお互い同士でコミュニケーションをとるはずだから、警察がそれをキャッチできれば、「逮捕は思ったより早いかもしれない」とも言っていたが。

〔追記:メールボックスを開けてみると、ロンドン市長からのロンドン市民へのメッセージが届いていた。以前に市長の会見に出ていたからだろう。こういうところが、すばやいな、と思う。日本で、「外国人」のジャーナリストにも、こういう時にすぐ情報が流れるだろうか?)

 
by polimediauk | 2005-07-07 21:50 | 政治とメディア