小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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Private Eyeのテロ・ジョーク

「いない方が安全」

 米国ではブッシュ大統領が合計5週間に渡る夏休み中で、英国でもブレア首相(8月6日から)、ストロー外相らが夏休み中である。ブレア首相の休暇の場所は、とりあえず秘密になっている(カリブ海のようである)。ロンドン・テロがまた起きるのではないか?イスラム教徒のテロ先導者・政治亡命者を、国外退去させる・させないでもめている、など、問題山積みの中の、休暇である。仕事は仕事、休みは休みーいつどんな風に休みをとるかに関しても、その国によって随分違いがある。

 政治風刺の雑誌「プライベート・アイ」の最新号の表紙に、思わず、笑ってしまった。ブレア首相が飛行機に乗りかけている写真があって、「僕がいない方が安全だから・・・」という吹き出しがついている。ひょっとしたら、そうかもしれないな・・と、思わせてしまう。

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 頁をあけると、英領北アイルランドの政治家ジェリー・アダムス氏の顔写真がある。アダムス氏はシン・フェイン党の党首だ。シン・フェイン党は、カトリック教武装集団IRAの政治団体だ。IRAは、先ごろ、武力闘争をやめる、と宣言している。IRAなどの武装集団のテロが続いた英国では、過去に3000人以上が命を落とした。そこで、アダムス氏の写真があって、「IRAが戦争を終結」という見出しの後で、吹き出しの中のセリフが、「我々の爆撃犯(IRAのテロリスト)にとって、もはや外は安全ではなくなった」とある。ロンドン・テロがあって、いつまた起きるか分からないので、おちおち通常のテロをやっていられない・・・ということだろうが、写真を載せられなくて残念だ。
by polimediauk | 2005-08-12 17:49 | 英国事情