続報 アルジャジーラをブッシュ大統領が爆破計画?
(アルジャジーラ、ある日のスタジオの様子)
ブッシュ米大統領が、アルジャジーラを爆破する計画をたてていた、と22日付の英大衆紙「デイリー・ミラー」が伝えたが、その続報として、アルジャジーラの英語版に反論のようなものがでていた。「ようなもの」というのは、オフィシャルにアルジャジーラが反論しているわけでなはいからだ。(何分デイリーミラーがベースにしたのは機密文書の内容を知っているとされる、「英政府筋」の話なのだ。英首相官邸は内容に関してノーコメントだから、正式な反論のしようがない。)
後でライブドアニュースにちゃんと出るかもしれないが(出ないかもしれないが)、ちょっとだけ続報分を入れておきたい。
まず英政治家のコメント(通信社PAに寄せたもの)がはいっているが、これに加え、ロンドンに本拠を置く「アル・カズ・アル・アラビ」紙の編集長アブド・アルバリ・アトワン氏のコメントが入っている。
彼のコメントが、実際にはアルジャジーラなりの反論、言いたいこと、なのだろう。
「メディアに武力を使おうとする米国の計画の報道に、英米の記者たちは怒りを覚えている」
「アラブや国際的なメディアは、真実が外に出ないことを望む米国が開始したテロのキャンペーンに参加している」
「米政権は、非道徳的で非合法なやり方で国を占領し、ばらばらにし、10万人以上を殺し、40万人に傷を負わせたことで、面目を失った」
「イラク戦争がこのような結果になったので、記者たちは、何故自分たちがだまされたのかと自問している」
「ニューヨークタイムズは、米政権の目的を正確に調査することができずに、世論を間違った方向に導いたとして、謝罪した」
「メディア機関に対して軍事力を使うことを考えるとは、自由世界、民主的価値、報道の自由を主導するふりをする国が実行したメディアに対する最悪のテロだと思う」。
かなり怒っていることが分かる。
たまたま、人権問題の件で、ロンドンに来ていたアルジャジーラのスタッフに、今夕聞いたところによると、スタッフの間では、「やっぱりな」という気持ちがあるという。実際にブッシュ氏がどう言ったのかは別としても、現政権がアルジャジーラに対して相当の反感を持っていることを、ひしひしと感じるという。