小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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イラクの人質 ビデオがテレビ局に続々と

イラクの人質 ビデオがテレビ局に続々と_c0016826_4132452.jpg イラクで、欧州、カナダの人たちが人質になっている。

 カタールのアルジャジーラや、ドイツのテレビ局にビデオテープが届き、人質の様子を映し出してる。

 ビデオの右横にマークがあり、アラビア語で「正当な集団の剣」と書いてあるそうである。アルジャジーラは、このグループの詳細などに関して、分からない、としている。グループは、人質らが、キリスト教の平和活動に従事するといってはいても、実はスパイだ、としているそうだ。

 この写真の白髪の人が英国人のノーマン・ケンバー氏。ボランティアで、バグダッドにある、人権運動をやる団体を訪ねていた。

 同じグループによる誘拐かどうかはわからないが、以下の記事が時事に出ていた。

2005/11/29-12:54 イラクで独女性ら2人誘拐か=TV局に殺害警告ビデオ届く
 【ベルリン29日ロイターES=時事】ドイツ公共第1テレビ(ARD)は29日、イラクでドイツ人女性とその運転手が何者かに誘拐されたと報じた。2人の殺害を警告するビデオテープがARDのバグダッド支局に届いたという。
 ARDのウェブサイトに掲載されたビデオの映像では、2人は目隠しされた状態で座っている。武器を持った覆面の3人に囲まれ、うち1人が紙に書かれた声明を読み上げているように見える。
 ドイツのシュタインマイヤー外相の訪米に同行中の外務省スポークスマンも、この女性がイラク国内で25日から行方不明になっていることを確認した。女性の安全確保のための対策チームを設けたという。

by polimediauk | 2005-11-30 04:12 | イラク