石油貯蔵所火災で、BBCの視聴率が急上昇
6,500通のメール

ロンドン中心部からは約40キロ離れた地点での事故だが、爆発音は、ロンドン中心部でも聞こえたという。一説には、オランダでも聞こえた(!?)、と言われている。
燃え盛る炎をテレビの画面を通して見ていたが、大地の上に大きな薄い層(灰色の綿のように見える、煙が集まったものか)のようなものが、できていった。
時々、BBCでは、貯蔵所近くで撮った映像を流したが、ほとんどは市民が携帯やビデオで撮り、これをBBCに送った映像だった。中には、安全確保のために立ち入り禁止になったところへ、市民がわざわざ入り、撮って、送ったものもあった。BBCの場合、こうした映像は無料で提供されているようだ。テレビやBBCオンラインのサイトでも、目撃者からの映像、実話を募集するというテロップが頻繁に流れた。映像は貴重だが、危険な場所にわざわざ入って映像を撮った後で、事故などにあったら、どうするのだろう?複雑な思いで、画面を見ていた。

通常のチャンネルでは、BBC1という(NHK第一放送のような)チャンネルの旗艦ニュース番組「テン・オクロック・ニュース」(午後10時のニュース)を、600万人が見たという。
BBCに対して、6500通のメールが届き、画像や体験談を送ってきたという。7月のロンドン爆破テロの際に、市民から送られたメールは1000通だったというから、その数倍にもなる(おそらく、この1000というのは、一日で、という意味だろう。)
この数字は、BBCの広報部発表による。
http://www.bbc.co.uk/pressoffice/pressreleases/stories/2005/12_december/12/oil_depot.shtml
もちろん知りたい情報ではあるし、助かったが、「BBCって、すごいでしょ」という感じが、どうもする・・・。事件のインパクトを国民に知らせることが重要、という判断だとは思うが・・。