英国で「対日戦争記念日」(VJデー)BBC「謝罪はあったが、日本は加害行為の事実に向き合わず」と報道
8月15日、日本は終戦記念日だが、英国では「対日戦勝記念日(Victory over Japan Day)、略称「VJデー」)である。戦争終結を祝い、犠牲者を追悼する日だ。
在英の筆者にとっては、つらい日だ。今年は戦後80年ということで、記念式典やイベントが大々的に行われた。
当日正午には2分間の黙とうが行われたが、午前中BBCニュースに流れてくる記事の中から、目に留まったものを紹介したい。
「償いなき謝罪」
大戦時の日本の責任と戦後の認識を問う記事があった。「謝罪はあっても、償いはなし」(Apologies but no atonement)というタイトルである(8月15日午前10時28分)。
概要を訳してみたい。
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「大戦での敗北は、日本から軍事力を奪った。米国の占領下で、日本は平和主義国家となった。戦後、占領軍の主導で制定された憲法第9条にはこう記されている――『日本国民は、戦争と武力による威嚇または武力の行使を永久に放棄する』」。
日本は民主主義国家として再建され、経済大国へと成長したが、「自国の帝国陸軍が中国、朝鮮、そしてアジア各地で行った残虐行為について、完全にあるいは法的に向き合ったことは一度もない」。
「歴代首相による多くの謝罪はあったが、日本の加害行為の具体的事実に正面から触れ、それを悔いる内容には至らなかった。それは、ナチスの過去と徹底的に向き合ったドイツとの鮮やかな対比である」。
テンプル大学東京キャンパスでアジア研究・歴史を教えるジェフ・キングストン教授のコメントが入っている。「海外の人々が混乱するのも無理はありません」。
教授は、「日本が戦時中の歴史をどう捉えるのかについて、統一された国としての立場が示されたことはない」という。「歴史の一部は教科書でも省かれがちであり、公式の謝罪がときに曖昧で空虚に感じられる一因となっている」。
教授によると、「多くの日本の指導者が謝罪をしてきましたが、日本が何をしたのかについて具体的には触れません。そして謝罪や反省の意を表すたびに、必ずと言っていいほど別の有力保守派がそれを否定したり非難したりするのです」。
「そうしたことが事態を曖昧にし、日本がドイツのように歴史の痛点をつかもうとしていないと人々に思わせてしまうのです」。
東京特派員シャイマー・ハリル氏は、「米国もまた、広島や長崎への原子爆弾投下について謝罪したことはない。戦後80年、日本は現代の民主主義国家であり世界有数の経済大国となった。それでも、その暴力的な過去の影は今なお現在にまで伸びている」と記事を終わっている。
皆さんはどう思われるだろうか?




