小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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中国大使、イベント出席キャンセル


 16日の夕方、2つのイベントがロンドンであり、重なってしまったので、1つは友人のジャーナリストに行ってもらう事にし、自分はEU関連のブリーフィングに出ていた。

 帰宅して、友人にコンタクトをとると、イベントはキャンセルされたという。ロイターが主催する、「ニューズメーカー」というシリーズのイベントで、政治家、外交官、作家、ジャーナリスト、弁護士、アーチスト、人権運動家など、様々なオピニオンメーカーを呼び、ジャーナリスト達の前でスピーチをしてもらい、その後でディスカッションに入る、というもの。午後6時半に会場があいて、7時からのスピーチのはずだった。

 キャンセルの理由は、その日の「ニューズメーカー」の駐英中国大使が、イベント開催の直前になって、出席を拒否したからだった。

 メールボックスを開くと、午後5時50分頃のメールが主催者側から届いていて、「中国大使館が、イベントの出席者のリストを見て、その中の2名のジャーナリストの出席に反対した。ロイターは、これまでに、どこの外交官、ジャーナリストに対しても、出席を拒否したことがない」という。

 友人に聞くと、この2名とは、台湾のジャーナリストだという。このニュースが伝わると、会場内にいたジャーナリストたちが、一斉に携帯をかけだし、様子を伝えたという。仕方ないので、出されたワインとつまみを食べて、ひとしきり集まった人の間で話し、帰ってきたという。

 大使館側はどうして事前にリストを見たい、といったのだろう?
 
 中国のこのすさまじい感じは、非常に強い印象を、集まったジャーナリストたちに(ほとんどが英国か他の西欧諸国のジャーナリストたち)与えたようだ、という。私自身、非常に驚いた。
by polimediauk | 2006-01-17 06:46 | 政治とメディア