小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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アルジャジーラのサミを救おう キャンペーン


(写真はサミと、サミの5歳になる息子)

c0016826_19465220.jpg アルジャジーラのカメラマンで、2001年12月、アフガニスタンに取材に出かける途中でパキスタン当局に拘束され、現在、キューバのグアンタナモ米軍基地にテロ容疑者として拘束されている男性がいる。スーダン出身のサミ・アル・ハジ(通称サミ)だ。「テロ容疑者」といっても、正式な容疑が確定しているわけではない。
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 昨年10月、アルジャジーラ英語版ネットhttp://english.aljazeera.net/NR/exeres/021AA43D-0DC8-4EC1-835E-41EEBF47C27A.htm で、サミの記事が掲載され、弁護士が明かしたところによると、サミは米側から、アルジャジーラ内の情報提供者になってほしい、アルジャジーラがアルカイダと関係している、と言って欲しい、とプレッシャーをかけていたそうである。(この記事の日本語版は、ライブドアの海外ニュースでも翻訳・報道された。)米軍のスパイになれば何でも願いがかなう、といわれたが、これを拒絶したサミ。拘束されてから既に4年が経つ。

 アルジャジーラの同僚がサミを釈放するためのキャンペーンを開始し、私が書いている「日刊ベリタ」でも今日から記事の掲載を開始した。(関心がある方はwww.nikkanberita.comへ。)

 24日付のロイターの報道によると、ニューヨークに本部を置くCommittee to Protect Journalists(CPJ)という団体が、米軍に拘束されているジャーナリスト2人の釈放を呼びかけている。

 まず、一人がアブドル・ユニス・フセイン氏で、米CBSニュースのイラク人カメラマン。昨年4月5日、イラク北部のモースルでの衝突事故を撮っている際に負傷、後、米軍に拘束されたという。現在はイラクの刑務所に拘束されている。もう一人がサミで、CPJは、アルジャジーラの35歳のカメラマンで、2001年12月、取材のためにアフガニスタンに入ろうとしたところ、パキスタンとの国境付近でパキスタン当局に拘束され、後米軍に引き渡され、今はグアンタナモにいる、と紹介している。両者共に仕事でその場にいたにも関わらず、現在まで拘束されていることになる。

 また、今月22日まで、8ヶ月に渡ってロイター・テレビに映像を送っていたカメラマンが米軍によって拘束されていたが、何の容疑も確定しないまま釈放。CPJは、米軍に、拘束の理由を明らかにして欲しい、と要求している。 拘束されていたのは、30歳のイラク人のフリーのカメラマンで、サミル・モハメド・ヌーア氏だ。バグダッドの(悪名高い)アブグレブ刑務所と、イラク南部のキャンプ・ブッカで拘束されていた。

 Source: http://www.nytimes.com/reuters/news/news-iraq-journalists.html?_r=1 Reuters, New York Times (名前を登録しないと全文が読めないのでやややっかいだ。)

 英インディペンデント紙の中東ジャーナリスト、ロバート・フィスク氏は、今月末マンチェスターで開催された読者との交流イベントで、あまりにもイラクは危険になっているので、ジャーナリストとして仕事がほとんどできないぐらいになっている、と発言していた。ホテルで缶詰状態になっているか、あるいは危険を顧みず、外にでるのか?自分の命とどちらが大事だろうか?と常に天秤にかけて考える、と言う。

 サミの困窮状態を終わらせるためのキャンペーンに参加するには、以下のメールにメッセージを(英語)):
freesami@aljazeera.net
ahmadi@aljazeera.net
by polimediauk | 2006-01-27 19:42 | 放送業界