風刺画 教科書に掲載予定!
まず、ドイツの動きだが、nicoさんから教えていただいた、朝日の記事:
ドイツ各州政府、国籍取得テスト検討 イスラム教徒反発
2006年02月09日01時30分
ドイツの自治体で、国籍取得を求める外国人にテストを実施する動きが進んでいる。その内容が、イスラム教徒を念頭に思想・信条を問うものとなっており、事実上、選別を図るものだ。イスラム教徒団体は「イスラム教に対する侮辱だ」と反発を強めている。
口火を切ったのは外国人労働者が多い南西部バーデン・ビュルテンベルク州で、今年初めに導入された。民主主義に対する宣誓を求めるのが目的とされるが、実際は筆記テストの形式。「米同時多発テロやスペイン列車爆破テロの犯人をテロリストと考えるか、自由を求めて戦う人とみるか」「不貞を防ぐため、妻や娘を軟禁状態にするような男性を許容するか」など計30項目について見解を求める。大半はイスラム関連と言えるもので、州当局が疑問に思えば面接して調べる。
担当者は「テストは社会への適応性をみるのに必要。イスラム教徒への侮辱や人権侵害ではない」と説明している。
同様の動きは、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺漫画問題の激化で広がりつつある。中部ヘッセン州は今月末にもテストの具体的内容を決めると決定。南部バイエルン州のシュトイバー首相は5日付の独紙で「ドイツ人になるにはドイツの文化や価値観を共有しなければならない」と、導入の意向を表明した。
こういう動きは、欧州のあちこちで、あるようだ。
また、デンマークで教科書を出版しているギルデンダル社の関係者は、12日付の同国紙ポリティケンに対し、世界各地でイスラム教徒による抗議行動を招いた預言者ムハンマドの風刺画12枚を、教材として教科書に掲載する方針を明らかにした。
同関係者は「今起きていることは非常に重大事で、隠しておくわけにはいかない。次世代を担う人々がこれらの絵を知る必要がある」と述べたという。
ここまでする、というのが、あっぱれ、というか、とても私(日本人)の感覚からは想像できない動きだった。ここが日本と随分・一番違うところではないか、と思う。どちらが良い、悪いの問題ではない。文化が違う、と思わざるを得ない。
普通のイスラム市民が何を考えているのか?という意味で、パリのデモの話。
パリで7千人がデモ 風刺画掲載に抗議
11日、パリでイスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画掲載に抗議してデモ行進する人たち(AP=共同)
【パリ12日共同】イスラム教預言者ムハンマドの風刺漫画を欧州各国の新聞が掲載したことに抗議するイスラム教徒らのデモ行進が11日、パリで行われた。
デモには警察発表で約7000人が参加。「宗教の尊重と表現の自由は矛盾しない」「侮辱をやめよ」などの横断幕を掲げパリのレピュブリック広場から約3キロ行進した。
デモに参加したモロッコ系フランス人の大学生モハメド・レバイユさん(27)は「風刺漫画はわれわれにとってまさに侮辱で、終止符を打ちたい。われわれが何もしなければ(各国の新聞は掲載を)続けるだろうし、エスカレートするだろう」と話した。
(共同通信) - 2月12日15時10分更新