小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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11日までFTコムが無料に

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 ファイナンシャル・タイムズ(FT)のオンライン版http://news.ft.com/home/ukへのアクセスが、11日まで無料となっている。通常、有料記事がところどころにあるが、これが全て無料で読める、ということだ.

 ガーディアン、テレグラフのオンライン版は過去記事も含めて通常全て無料。日にちが過ぎるとアーカイブに入り、一定の料金を払うのがタイムズ、インディペンデントだ.、この4紙とFTとを比べると、ちょっとしたコメントなどは、料金を払わないと見れないようになっているのが、インディペンデントとFTで、購読者になっていない場合、オンラインだけでは読みにくい新聞、という印象がある。

 FTは紙の新聞で購読者になっていても、オンラインの購読者にもならないと、過去記事や他の新聞の記事などが読めないことがある。これはこれで!!!だが、一旦覚悟を決めてオンラインの有料購読者になってみると、確かに、使いやすい。特に、レベル2というオンライン購読のコースを選ぶと、インディペンデントを含めて、他の世界中の新聞やワイヤーサービスの検索もできるので、調べものをしているときに、助かることがある。

 FTは、英国内での紙の購読者数が少なく、海外読者への販売に依存してきたが、赤字が続き、出版元のピアソンが、いつ手放すか?という記事が、よく他紙で報道されてきた。

 しかし、最近になって、黒字に転換。前編集長のアンドリュー・ガウアー氏もFT・コムには随分力を入れており、ガウアー氏は去ったが、彼の努力が実ったことになるのだろうか。

 8日の午後1時(日本時間の午後10時ーー先ほど9時と書きましたが、10時でした)には、バージンのリチャード・ブランソン氏が、ライブ「出演」し、読者と一問一答をするそうだ。

 ガーディアンの3日付の記事によると、FTコムには8万人のオンライン購読者がいるそうだ。年間75ポンド(15000円)か200ポンド(4万)ほどを払うと、過去5年間の記事にアクセスできる。500のニュース・ソースと、18,000社の企業情報にもアクセスできるそうだ。こうした財務情報にアクセスできるのは、FT以外にはインディペンデントのウエブだけだそうだ。

 ガーディアンの場合、アクセスは無料(過去記事も含む)。しかし、年に20ポンド(4000円)払えば、広告の入らないバージョンを読める。クロスワードやデジタル版(新聞紙面がそのまま読めるようにしたもの)には、特別料金を払う。
by polimediauk | 2006-03-08 02:34 | 新聞業界