小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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デンマークのポスターと会議

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 明日10日から、コペンハーゲンではイスラム教に関する会議が開催される。預言者ムハンマドの風刺画事件をきっかけに世界中で抗議運動がおき、デンマーク製品のボイコットなども起きた。ムハンマド、イスラム教に関する知識を深めるために開催される。

 エジプト人の説教師でテレビでも著名であるというアムル・カールドAmr Khaled氏が中心となって、合計で120人のイスラム教指導者や若いイスラム教徒たちのグループをコペンハーゲンに招いているという。ファイナンシャルタイムズの記事から拾ったが、主催者が不明だった。読んだ限りではカールド氏がいかにも主催しているかのように見える。(デンマーク政府あるいはコペンハーゲン市がサポートしている、という記事をどこかで読んだように思うが・・・。)

 一方、「イスラムとは何か?」というタイトルの本が、コペンハーゲンの書店で平積みになっているのをよく見かけたが、この本の広告ポスターを駅にはるかはらないかで、揉め事がおきていた。

 コペンハーゲンポスト紙が8日付で伝えたところによると、コペンハーゲン内のある駅にこの本のポスターを貼ろうとしたところ、鉄道を運営するレイル・ネット・デンマークが、「ポルノ、宗教、政治的広告に関する倫理基準を犯した」ということで、ポスターを張ることを止めようとした。しかし、「議論の結果」、ガイドラインを犯していない、という結論を経営陣が出した、ということだった。当初は、ポスターが侮辱的内容である、としていた。デンマーク国会議員たちは、もしポスターが禁止となれば、風刺画事件の後の単なる反射行動だと思われる、と懸念していたという。

 ポスターだけ見ると(画像)、本当に、何と言うことはないのだが・・・。

 全国紙「ポリティケン」は、書評欄で「イスラム教への重要なイントロダクションとなる本」だとしていた。
by polimediauk | 2006-03-08 23:49 | 欧州表現の自由