小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


by polimediauk
プロフィールを見る
画像一覧
通知を受け取る

雑感 チャンネル4 アフガニスタン


 チャンネル4というテレビ局が、午後8時になる少し前の数分の時間を使って、短いドキュメンタリークリップを放映している。26日の分は(3 Minute Wonder: War Torn)、イラクに夫を送った女性の話だった。戦地から送られてきた手紙を一つ一つ、この女性が読む。他愛ないような淡々とした感じ。映像はデジカメで撮ったような、女性と娘一人の生活の様子の写真が数枚出る。動く映像でなく、写真。

 戦地(イラク)にいて、妻と娘のことばかりを考えている、何か起きていないかと気が狂いそうになるほど考える、と兵士は手紙に書く。「ここはあまり安全じゃない」。背景が、英国のいかにものどかな郊外の生活の写真だ。「暑くて仕方ない」、「ここはとても危険だ」、「誰が敵か分からない。(敵は)私服を着ているから」、「今日、米軍が英軍の戦車を誤射した。きっと何人も命を落としたと思う」-。

 「・・・これから任務に出かけるけど、危険な任務になりそうだ。これはさよならの手紙になる。だから、これを読んでいるということは何か起こったことを意味する。2人で幸せに生きていきなさい。誰か僕の代わりに良い人を見つけ、幸せに暮らすんだよ。娘を頼む」。

 まさか兵士が死んでしまったとは思わなかったので、涙がこぼれた。英国が軍隊を持っていること、兵士の死が心に実感として響いてきた。

 英国は、アフガニスタンに1700人ほど新たに兵士を送ることになった。当初から、目的がはっきりしない、成果をあげていないと多くの人が言っている場所である。非常に危険な任務と言われ(といってもタリバンのほうがもっと危険というか、殺されているが)ている。本当に英国は軍隊の存在が大きい。特にブレア政権になってからは少なくとも7回以上は外国に派兵している。戦争が好きな国というか、干渉主義というか、何とかして止められないものか(!)

 チャンネル4では、英国の居住者のみに限るが、ソフトをウエブサイトを通じてダウンロードすれば、過去28日間で放映された番組をPCなどで見ることができる。日本でもこういうサービスは進んでいることだろう。

 チャンネル4はドキュメンタリー番組でおもしろいものが多く、好きな人には良いサービスかもしれない。自分でソフトをダウンロードして見ると、番組をダウンロードした場合無料なものと少額(400円から1000円程度)払うものがある。無料ユーチューブもあるので競争になっているのだろうか。

 話は変わるが、政府批判をした、エジプトのプロガーが逮捕され、有罪になった。よく、ブログやネットでは言論が自由だと言われていたが、実際はそうでもない、とどっかの新聞(ガーディアンだっただろうか)に書いていたが。(日本語ではベリタに無料記事アリ。)
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200702260857461
by polimediauk | 2007-02-27 07:39 | 放送業界