小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「なぜBBCだけが伝えられるのか」(光文社新書)、既刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)など。


by polimediauk

「ネットは新聞を・・」のブログから


フリーペーパーは新聞を殺す?

(「ネットは新聞を殺すのかブログ」の2月5日付の投稿分の紹介です。)

 「フリーペーパー」だが、宣伝広告記事をメインにしたコミュニティー・ペーパーでなく、通常の新聞を読みやすくしたもので、国際面あり、国内ニュース面あり、と一通りそろっている点が、これまでのイメージの「フリーペーパー」と違うのだと思う。つまり、読者にとっては、「これはこれで、一通り、用が足りてしまう」という部分が、侮れない点だと思う。

 
http://kusanone.exblog.jp/

ーー以下、貼り付け部分ーーー


米ヤフーに載っているロイター電によると、米大手新聞持ち株会社ナイトリダーがフリーペーパー(無代紙)の発刊を検討しているようだ。

NEW YORK, Jan 26 (Reuters) - Newspaper publisher Knight Ridder Inc. (KRI.N: Quote, Profile, Research) is considering launching free dailies and smaller, tabloid-size editions of its papers to boost readership, Chief Executive Tony Ridder said on Wednesday.

またToday hot newsは「 Do free newspapers spell the end for traditional dailies?」という記事を掲載している。まさに「フリーペーパーは伝統的新聞を殺すのか」だ。
The move towards free newspapers is not a trend that is going to go away, said Mr Mark Fitzgerald, editor at large at Editor & Publisher, a journal that covers the US newspaper industry. Young people expect content to be free.
 それによると、ニューヨークではamNew Yorkというフリーペーパーが若者の間で人気だそうだ。発行しているのは the Los Angeles TimesやChicago Tribuneを発行するTribune 社。The New York Timesはこのほど、ボストンのフリーペーパーMetro Bostonの49%の株式を取得した。自分の領地では今まで通り有料紙を販売しておいて、他人の縄張りではフリーペーパーで大暴れするということなのだろうか。そうだったらすごい「仁義なき戦い」だなあ。
 迎え撃つ有料紙側も無料配布を始めているもよう。The New York Sunは一部25セントだが、最近では地下鉄の出入り口で無料で配布しているそうだ。
 一方 MediaBulletinというサイトによると大手会計会社のPricewaterhouseCoopersは新聞社の将来は明るいとするリポートをまとめたそうだ。

It asserts that the introduction of more accessible tabloid formats and Metro-style free papers are converting more young people and women to newspaper-reading, offering advertisers additional ways to target them.

タブロイド版やフリーペーパー事業に参入することで若者や女性の読者を増やし、広告収入も上向くはずだ、ということらしい。

by polimediauk | 2005-02-08 00:18 | 新聞業界