小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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テレグラフからまた辞める人が・・


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ネットを強力に全面に押し出した「デイリー・テレグラフ」から、またデスク級の人が一団となって、辞めた。

 ガーディアンで紹介されたところによると、元のスタッフなどが中心に、テレグラフの1面のパロディー版を作っている。「英国で最も売れている質の低い新聞」という文章が、拡大すると、見える。

 今回辞めたのは6人で、政治、王室報道、教育記者及びニュースのデスク。それぞれがデスク級のスタッフだ。テレグラフは2004年から新しい所有者(バークレー兄弟)の下で、改革を進めてきたが、古い記者・デスクは新テレグラフに肌が合わない思いを抱いているようだ。現経営陣はネットを強化し、新しい読者の開拓を狙う。じっくりした分析記事よりも「早く、新しく、過激に」がモットーになっていると聞く。

 過去4年は特に日曜版のサンデータイムズも入れると編集長の入れ替わりが非常に激しく、現在のテレグラフのウイル・ルイス編集長で7人目だ。タイムズのビジネスデスクだった女性記者を1年半ほど前に引き抜き、サンデー・テレグラフの編集長としたものの、つい最近彼女も辞職してしまった。ネットを中心とした編集方針に従うことが出来なかった、と噂された。

 パロディー版を見ると、政治記者が辞めたのは「政治や政治家に関して知りすぎていたから」で、欠点は、「正しい人たちとゴルフをせず、英国の政治記者の長老グループに入らなかったこと」とある。また、全員が「ごますりとは無縁」という犯罪を犯していた、と言う。

 一般的にテレグラフはライバルがタイムズと見られているが、実際には、タブロイド紙デイリー・メールをライバル視していると聞く。「分析記事はもう好まれない」とテレグラフ情報筋が言っていた。(ただ、「高級紙」の手前、表立ってはそうは言わないようだ。)

http://media.guardian.co.uk/presspublishing/story/0,,2174328,00.html

http://media.guardian.co.uk/presspublishing/story/0,,2162754,00.html


by polimediauk | 2007-09-23 23:05 | 新聞業界