小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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グリーンスパン、総選挙 雑感


 元米FRB議長グリーンスパン氏が今英国に来ている。昨日昼、スピーチを聴きに出かける予定だったが、いろいろあって断念。後でテレビの短いクリップを見ていたら、なるほどなあと思うコメントがあって、やっぱり行けば良かったなと思うことしきりだ。

 グリーンスパン氏の評価は一般には高いが、批判する人もいるだろう。本を出したので、そのマーケティングもあって英国に来たようだ。

 夜、「ニューズナイト」でインタビューされていたが、中央銀行が金利を調整して金融・経済危機の広がりを止めようとしても、「うまく行くのは全体の60%」だと言っていた。これに対し、インタビューをしていた人は、「それでは十分ではないのではないか」と聞くと、「誰にも予測はできない事態が起きるもの」として、「こんなものだ」と述べていた。

 また英国では、ノーザン・ロック銀行事件で対応が遅かったのではないかと批判されているキング英中銀総裁を高く評価していることが分かった。「私はキング総裁の大ファンだ、何年も中銀総裁であればいいと思う」とテレグラフ記者などに述べている。BBCのニューズナイトのサイトから昨日の夜の番組が見れる。今晩放映時(夜10時半)直前まで。

 ブラウン首相がイラク・バスラを「電撃訪問」した。本当に総選挙への盛り上げがうまいな、と思う。現在開会中の保守党大会で、昨日は影の財務相が大きな税金削減策を発表したばかり。非常に好意的に受け止められ、本日の新聞もそれぞれトップでこれを扱った。このままだと、保守党大会が非常に盛り上がることが確実だった。イラクに行くことで話題をさらうことを狙ったのだろう。

by polimediauk | 2007-10-02 17:12 | 政治とメディア