アーカイブ提供進める英新聞界
ガーディアン、日曜紙オブザーバー、そしてエコノミストが100年以上前の紙面、記事を提供するサービスを、近く始める。
ガーディアンの場合は創刊の1821年から1975年までの、オブザーバーの場合は1900年から1975年までの記事にアクセスできるようになる。試験版として11月3日から、guardian.co.uk/archive というサイトから読めるようにする。11月一杯は二四時間アクセス無料サービスだが、12月からは有料になる。24時間で7・95ポンド(1900円ほど)、あるいは月払いで49・95ポンド(12000円ほど)を想定していると言う。年明けから本格的になり、日曜紙では世界初の発行となったオブザーバーの、1791年の創刊以降の分を目にすることができると言う。(では現在のところ、無料で何年分までさかのぼって読めるのか?はガーディアンのこの件に関する記事には書かれていなかったが、古いトピックを検索していて、80年代の記事を見つけたことがあった。テレグラフは60年代の記事を見つけた。エコノミストは購読料を払っていないと、過去記事は読めない。)
一方、週刊誌エコノミストも創刊の1843年から2003年までの記事を「 Economist Historical Archive 1843-2003」として、出す予定だ。基本的には個人向けでなく、教育団体、政府組織、企業向けを想定している。12月から定期購読サービスとして開始する。
二十二日付のインディペンデントで、コラムニスト、スティーブン・グラバー氏は、エコノミストは「無料に近い購読料で」古いアーカイブの記事を提供するべき、と書いている。グラバー氏はオックスフォードにある図書館で古い記事の調べ物をしようとしたら、図書館の人に、古新聞をかきわけて探し出すのは難しいと断られたという。アーカイブ提供でこれは解決されることになるが。
また、8月の英新聞のオンライン・アクセス数が発表され、ガーディアンは英国内では最大の固定読者数(ユニーク・ユーザー)を誇る。1582万人は前年同月と比較して、26・8%増だ。タイムズは1024万人、テレグラフは977万人だった。メール・オンライン(デイリーメール、メール・オン・サンデー)は1159万人。日本と比べたら、この数字はどうなのだろう?ガーディアンの場合、海外(特に米国)からのアクセスが多いそうだが。