小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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テレグラフがさらに統合化

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(テレグラフ編集室の様子。BBCのニュース室に似ている・・・。テレグラフ社写真)

 ガーディアンの報道(16日付け)によると、テレグラフがデイリー部門とサンデーぺーパー部門との統合をさらに一歩進め、両紙(月曜から土曜のデイリーテレグラフと日曜のみのサンデー・テレグラフ)のビジネス部門を一元化することにしたようだ。

 それぞれの新聞の経済記者がどちらにも書く、そして、ウエブにも書く、と。記者の仕事量が増える、という見方もあるようだが、こういうのを聞くと、先日、サンデー・テレグラフの編集長が「さらなる統合」に反対して辞めた、という噂が本当だったのかな?とも思えてくる。

 一方、ガーディアンのウエブサイトを見ていると、これよりもっと大きな記事が、大きなテレグラフ批判だ。ライバル紙の悪いことは大きく扱いたがるのは他のどの新聞でも同じだ。

 地方ニュースを担当するベテラン記者が、支局が2つ閉鎖されたことを機に、辞職することにし、お別れパーティーを開いたのだが、これに出席した、テレグラフのコラムニストで以前に編集長でもあったチャールズ・ムーアが、新経営陣を批判する発言をした、という記事だ。デジタルに力を入れる新経営陣及び、暗に現在の編集長も批判しているようだ。

 テレグラフはウイル・ルイス編集長の下でデジタル、ウエブファーストなど、マルチメディア作戦に力を入れている。随分デスククラスの記者の交代もあった。既に大衆紙化し、ライバルはタイムズやガーディアンでなく、既にデイリーメールになってしまったといわれる。じっくりした解説・分析記事が重要視されなくなった、と聞くけれども。(私自身は楽しく読んでいるのだが。)

 一体どうなるのだろう、テレグラフは?



 
by polimediauk | 2007-11-17 07:15 | 新聞業界