小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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新タイムズ編集長は日本語も話せる?


加藤紘一氏の・・・

 ニューズ社会長のルパート・マードックが息子のジェームズに社の英国・欧州担当を任せると発表し(英国での子会社ニューズ・インターナショナルを任せる)、「世代交代が始まった」と、英メディア界では結構大騒ぎとなっている。ニューズ社は高級紙タイムズや大衆紙ナンバーワンのサンを所有する。

 加えて、タイムズの編集長だったロバート・トムソン氏が米ウオールストリートジャーナル(ニューズ社はWSJの発行元ダウ・ジョーンズ社を買収)の発行人となる。「発行人」とはどういう仕事をするのか?編集を統括する、ということだろうか、それとも経営のみかどうか。

 そして、トムソン氏がいなくなるので、新しい編集長はタイムズでビジネス面を統括していたジェームズ・ハーディング氏となる。38歳。去年夏、フィナンシャルタイムズからタイムズに来たばかりだ。FTにいた時、マードック氏のインタビューをし、「印象付けた」とも言われる。

 ケンブリッジ大学卒業後、1994年からジャーナリズムの世界に。FTから始まって、中国・上海支局の最初の支局長。日本語、中国語、フランス語、ドイツ語にたんのうだそうだ。日本語が話せるのはケンブリッジ大学で勉強した後、日本に移住したからだ。何と、政治家加藤紘一氏のスピーチ・ライターになったという。英国流で言えば、自分自身も政治家になるためのキャリアみたいな感じだ。

 メディア担当、ワシントン支局長なども歴任した後、タイムズに来た。

 仕事開始は水曜日(12日)だそうだ。

 それにしても、トムソン氏も中国及び日本で記者職の経験があり、日本語を話せ(あるいは理解し)、今度の編集長も中国、日本、日本語の共通点がある。あまりにも似すぎている!!

 これまでは、ルパート・マードック+ロバート・トムソンのコンビだったわけだが、今度は、マードックの息子ジェームズ・マードック(34歳)+ジェームズ・ハーディングのコンビとなり、若返りにもなる。

 一方、ニューズインターナショナル社のレス・ヒントン会長は、買収するダウ社の最高経営責任者になる。英国からヒントン氏、トムソン氏が米国に入ることになる。「米メディア界への影響の方が大きい」とBBCニューズナイトのコメンテーターが昨晩言っていたが。
by polimediauk | 2007-12-09 02:49 | 新聞業界