インディペンデント紙、無料化を考慮
有料紙だが無料紙化した「マンチェスター・イブニング・ニュース」紙の成功例にあやかろう、というもの。この新聞はマンチェスター紙の中心部では無料紙として配布しており、郊外部では有料となる。
現在のところたくさん無料紙が出ているものの、高級紙の中で無料紙をだしているところはない。そこで、いわば「隙間を埋める」効果がある。インディペンデントは発行部数では高級紙市場のなかでも最小で、もしこれがうまくいけば、「部数を伸ばし、広告費も稼げる」ことになる。しかし、制作費ほかをまかなうことができるのかどうか、一部有料で採算があうのかどうかが問題だ。
以前、タイムズ紙が安売り競争をして、テレグラフ紙の発行部数に打撃を与えたことがあったが、現在は無料紙が市場に氾濫しており、「状況はずい分変わっている」(ガーディアン紙)。しかし、ブランドイメージを壊すというリスクもある。
12月の発行部数は22万8000部。11月と比較して4・3%の減、1年前との比較では5・7%減。12月の発行部数で、高級紙はフィナンシャルタイムズ紙を除き、減少している。全体的に発行部数が軒並み下がりがちの英新聞市場で貢献しているのはFTで、雑誌も入れると、エコノミストも上昇の一途。「経済は強い」というのが定説となってきた。
http://www.guardian.co.uk/media/2008/jan/17/theindependent.pressandpublishing