小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「なぜBBCだけが伝えられるのか」(光文社新書)、既刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)など。


by polimediauk

チャールズ皇太子のビデオ ヘンリー王子帰還

BBCのサイトでUK版を選択し、ハリー王子の話で Watch Prince Charlesとなっているところをクリックすると、広告のあとに、ハリー王子の父、チャールズ皇太子のインタビューが見れる。

http://news.bbc.co.uk/

息子が無事帰ってきてくれてうれしいと言い、「これで自分の子供を戦闘地に送っている親の気持ちがしみじみ分かった」と語る。「置いていかれた側の方がつらいこともある」、「現在も戦闘地に息子・娘を送っている家族に感謝したい」。

 親としての正直な部分が自然に出ているという意味では良いビデオなのだろうが、どうも腑に落ちない。若き青年たち(英国人もタリバン側も)が命を落すのはちっとも誇らしいことでも、勇気あることでもないのではないかー?でもビデオを見ていると、「ああ、すばらしい」と思ってしまいがちになる。

 しかし英国は本当に戦争国家である。こんな風にしないと国際社会で生きられないのだろうか?コソボにも数百人(さらに?)派遣するようであるし、もう本当にぎりぎりと言われている。
by polimediauk | 2008-03-01 23:13