小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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BBCニュースサイトの刷新+動画視聴人気で料金アップ 

 BBCニュース・サイトは非常に便利で、まず最初にここを見てから他のサイトに行く習慣がついていたが、新聞社のウエブサイトや他にもニュース動画を使ったサイトが増えてきて、あまりデザインを変えないBBCサイトがむしろ退屈にも思えてきた今日この頃。

 と思っていたら、今日届いたBBCの宣伝メールによると、ニュースとスポーツ関連のサイトを来週、大刷新するという。もっと動画を増やし(動画クリップは放送業者BBCのオハコだったのだが、すっかり今では新聞社サイトに追いつかれてしまい、という背景もあるのだろう)、最新のニュースやライブのイベントなどをもっと入れる。画像にも凝るそうだ。今年年末にはもっと大幅に変え、使いやすくするようだ。
 
 ニュース記事に付随する動画は、別のウインドウを開けてからでないとこれまでは視聴できないが、記事の中で見れるようにする。「記事の横にスクリーンがあって動画が動く」というのが普通になるようだ。その方が動画を見る人の比率が10倍に増えたそうだ、社内調査では。動画クリップは他のユーザーと共有でき、ブログなどのウエブサイトで使えるようにする・・・。まるでユーチューブあるいはSNSサイトのような。

 人気のラジオのニュース番組「ツデー」のサイトは5月頃に刷新され(このサイトのデザインも随分古い)、テレビ・ドキュメンタリー枠「パノラマ」のサイトも夏頃、新しくなる。携帯用ニュースサイトも刷新する。
 
 これはBBCの「創造的な未来」を作る、というBBCの方針の一環だ。「世界中で最高のマルチプラットフォームのニュース提供メディアになる」ために。

 また、ニュースに限らず、BBCサイトの刷新が進行中であるという。「世界で最高の」・・・と言うのが逆に「首位をおびやかされそうで(あるいはもう首位ではなく)あせっている」感じがしないでもない。正確な数字は覚えていないけれど、前にBBCのインターネットの担当者に会ったとき、グーグル・ニュースやヤフーのほうがアクセスが多いと言っていたし、「世界で最高の・・・」と言ってもどういう面で計算するかなあとも思う。

 一方、BBCは過去7日間の作品が無料でネット上で見れるBBCアイプレイヤーというソフトを提供しているが、英国のネットユーザーの中では、番組をダウンロードする人が次第に増えている。これがネットプロバイダーに負担となっており、結果的に、プロバイダーの契約者が過重料金を払うはめになっている、という記事がテレグラフに今日、出ていた。大げさな計算の感じもしたが、1時間半の番組をダウンロードした場合、プロバイダーによっては、あるユーザーのある月のリミットを超えることになり、超過料金をチャージしてしまう、という。最大では月に20ポンド(4000円)位、多く払ってしまう羽目にもなる、と。

 最近、一定の時間帯(夕方や朝)でやけにネットの処理能力が落ちるようなことがあり、こうしたことも関係しているのだろう。

http://www.telegraph.co.uk/connected/main.jhtml?xml=/connected/2008/03/25/dlbroad125.xml

 通信団体オフコムによると、テレビ番組のダウンロードや動画の視聴が人気で、スムーズにこうした作業が行えるように通信体制をアップグレードさせるには、今後5年間で8億3000万ポンド(約1650億円)かかるそうである。

 このテレグラフ記事の後に、読者がたくさん体験談を寄せている。
by polimediauk | 2008-03-27 02:04 | 放送業界