ITVに罰金
http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7373131.stm
・・・と思っていたら、同じITVがらみでもう一つのスキャンダルというか不正行為があった。それは、2005年の「英国コメディー大賞」で、視聴者が選んだ賞の受賞が、本当は「キャサリン・テート・ショー」というコメディー番組であったにも関わらず、この授賞式で賞を手渡す人物だった歌手のロビー・ウイリアムズが「受賞者がアント&デック(二人組みのコメディー俳優・あるいは司会者)でないと出演したくない」と言ったそうで、これを反映してか、アント&デックが受賞者になっていた、というものだ。
http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/7390193.stm
誰が最終的に本当の受賞者でなく、アント&デックに大賞をあげることにしたのかは、分かっていない。ロビン・ウイリアムス側は関与していないとし、アント&デック側も、自分たちが番組の「エグゼキュティブ・プロデユーサー」であったにも関わらず、「知らない」といっているようだ。
今日、元テレビプロデューサーでメディア業界に長い友人とランチをしていたら、「こういう場合、誰も手をあげようとはしない。情けない」という話になった。迷宮入りになるか、一旦潮時が来た後で、知らないうちに下っ端のプロデューサーが首を切られるかー。
このプロデューサー氏は、かつてロンドン・ウイークエンド・テレビに勤めており、この会社はもうなくなってしまったが、ルパート・マードックのもとで働いていたと言う。マードックがこのテレビ局を所有していたことがあったのだ。(ジェローム・タッチリ氏の本によれば、マードックがこのテレビ局を買収したのは、名物キャスターだったデービッド・フロストにかつてインタビューで恥をかかされたことがあるのがきかっけだ。マードックは、買収後まもなく、フロストの首を切ったそうだ。)所有者と言うポジションにいながら、現場にやってきて、番組をああしろ、こうしろ、と細かく注文をつけたという。マードックは、「自分で現場で作りたい」タイプの人間なのだ、と。「今はたくさん新聞やテレビ局を持っているから自分の手を直接下せないのが残念なぐらいではないか」と話していた。
米ニューズデイがマードックの傘下に入るのも時間の問題のようだが。(10日時点で、あきらめたという報道あり。)