小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「なぜBBCだけが伝えられるのか」(光文社新書)、既刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)など。


by polimediauk

ブログ雑感+「ガーディアンをつぶそう」+「新聞の現状」

 時事通信の湯川さんのブログは本当におもしろい。いろいろなヒントがあるが、その横にたまたま載っていたのが

「ホンネの資産運用セミナー」
http://fund.jugem.jp/
東洋経済はグロソブからお金をもらって記事を書いているのだろうか?

 という衝撃的なタイトルのブログがあった。本当かどうか分からない(知識が少ないので判定できない・記事を読んでいない)のだが、!!驚いた。

 前にイベント中で紹介したが、政治プログGuy Fawkes’ Blog というのがある。そこで、「ガーディアンをつぶそう」というコラムがあった。

http://www.order-order.com/2008/07/bankrupting-guardian.html

 このブロガーはガーディアンが嫌いである。「ガーディアンをつぶすには簡単だ、既に保守党がそのやり方を宣言している」ーというもの。ここから2006年のウェブサイトに飛ぶようになっており、オズボーン影の財務相が、「もし総選挙で勝利したら、公務員の求職広告を無料のネットサイトに載せるようにしたい」と言ったそうだ。ガーディアンは公務員の求職広告でお金をもうけているので、これがなくなったら、大きな収入源を失うことになる、というもの。何せ2006年の発言だし、今保守党がそう考えているかどうかは分からない。

 「動きがないBBCと非営利文化のガーディアンが政治階級の考えを支配している」、この2つの会社は「知的で道徳的なリーダーシップを提供していると考えている」―。ブロガーはこれを好ましくないもの、と見ている。「上から」というのにむかつくのだろう。

 新聞が自分たちの見方を「上から押し付ける」感じで報道してきたがために、不評になったのでは?というテーマは、3日夜のBBCラジオ4「アナリシス」でも指摘されていた。30分の番組で、新聞の現状が何故こうなってしまったのか(部数現象、読者離れ)を分析した。英国のメディアを研究している方はぜひ聞いてみていただきたい。

http://news.bbc.co.uk/1/hi/programmes/analysis/7487525.stm
by polimediauk | 2008-07-04 08:06 | 新聞業界