小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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アイスランドの銀行と英国

 世界で金融危機が広がる中、英国の地方自治体が大きな困難にぶつかっている。少なくとも70以上の自治体(ここでは「カウンシル・オフィス」)がアイスランドの銀行にかなり投資をしていたのだが、立て続けに3行が破綻+国有化となったのだ。アイスランドでは9日、該当銀行株の取引を停止したようだ。破綻銀行の1つLandsbankiには、英国人預金者が30万人いるという。英国人顧客が全体としてはどれぐらいの預金を全破綻3行に置いていたのかは、分っていない。ただでさえサービスが遅いという批判があるカウンシルが、ごみの収集もまともにできなくなるのではないか、あるいは財政破綻になるのではないか、という懸念の声が出るのも無理はない状況になっている。株価下落や「金融危機」は生活のあらゆる部分にまで影響が出るのだろう。不景気では弱いものから切り捨てられる。金融の仕組みなど、構造を変える必要があるのかどうか?を考える時が来た。あおるわけではないが、考えをめぐらせるのは悪くないだろう。

 FTのジリアン・テット記者は英政府発表の総額500億ポンド(約9兆億円)に上る公的資金の注入計画を歓迎している。「気づくのが遅かったが、とにかく行動を起こした」。これで不景気の進展をとめられるというわけではないが、と。

http://www.ft.com/cms/s/0/e27751fe-9563-11dd-aedd-000077b07658.html

(追記:前にテットさんに取材したときのエントリーです。経歴もちょっと入れてあります。)
http://ukmedia.exblog.jp/8648665/
by polimediauk | 2008-10-10 00:00 | 英国事情