小林恭子の英国メディア・ウオッチ ukmedia.exblog.jp

英国や欧州のメディア事情、政治・経済・社会の記事を書いています。新刊「英国公文書の世界史 一次資料の宝石箱」(中公新書ラクレ)には面白エピソードが一杯です。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 


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 グーグルのブラウザー、クロームを試された方はいらっしゃるだろうか?

 私は(あまりにもネットの知識が少なすぎるというご批判を受け)、単なる新サービスの開始ということだけでなく、その背後のどんな考え方があるのだろうか?と体験をする意味もあって、先ほど、日本語でクロームのブラウザーを設定してみた。非常に簡単だった。つまりこれは、マイクロソフトのインターネットエキスプローラーIEを買わなくてもよくなる、ということなのか?――やはりそうなるでしょうね。Gメールに関しては、もう1つのメルアドとして便宜上使っているものの、今のところはアウトルックエキスプレスの方が使い勝手がいいような気がしているが、ブラウザーに関しては、IEが特に使い易いと思っていたわけでもないので、クロームに期待大。

 クロームの使い方で、何と(といっても当たり前かもしれないが)ビデオつきで、それがユーチューブである(傘下の)。

 (いろいろ知的なコメントを頂きながら、返事が遅れ、失礼しています。ロシアの奥山さんのブログ、これから読みに行きます。)
by polimediauk | 2008-09-04 06:34 | ネット業界
 オーマイニュースが、「オーマイライフ」になった。開けてびっくりである。

http://www.ohmylife.jp/life/money/catetop.php?s=&p=&c=10000
http://www.ohmylife.jp/life/info/declaration.php

 オーマイニュースが「生まれ変わった」という説明があったけれど、「全く別物」としか言いようがない。残念である。跡形もなく消えてしまった感じがするのは私だけではないだろう。この2つをどんな意味でもつなげるのは難しい。新しい方は、結局のところは見て分かるとおり、マネーサイトであろう。マネーサイトでも悪くは全くないが、「同じだが、変わった」という形で説明するのは無理がある。

 既にマイニュースジャパンなどが伝えていたように、前のオーマイニュースの従業員は(ほとんど)全員が解雇になったのは皆さんももうご存知だろう。

http://www.mynewsjapan.com/reports/897
http://blog.goo.ne.jp/koshidasui/e/0efff02489d2cbd46b58a7f09c92c62a
http://blog.dandoweb.com/?eid=37272

 ブログ時評の団藤さんが上記コラムで書かれている部分が心に残る。
(以下引用です)「本当にこれで良いのかが問題です。私は、ブログ「ハブ」機能も持ちつつ、何のために書くのか、ジャーナリズムの意味を勉強し直して、取材や情報収集の訓練も積んだ次世代・市民メディアが生まれても良いと思い始めています。何も企業体である必要もなく、初めは小さなブログ連合体でも良いでしょう。かなり本格的なサーバーをポケットマネーで維持できる時代なのですから。」(引用終わり)。


 何故こうなったのか?どうしてニュース専門メディアが育たないのか?と自問するが、大手新聞社のサイトなどに加え、ブログ、それにヤフー・ニュースがあればいらないのだろうか?

 オーマイニュースが止まってしまったのにはいろいろな理由があるだろう。私は外から見るだけ(記事も2,3本書いたけれど)だから、会社内の人事的なことは知らない(マイニュースジャパンの中で書かれているようなこと)。しかし、最初に鳥越さんの編集長でかなり盛り上がったのに、その後、反韓的な書き込みがずっとあったような気がする。あれでずい分、「自由にものを言える」雰囲気が消えて、編集部は妙に用心深くならざるを得ず、どうも自由におおらかに、楽しく・・・にはならなかったように思う。市民記者もおいそれと心に浮かんだことを書いてみる・・・なんて感じにはなれない。

 それと、一読者として読んでいると、「もう一歩突っ込んで欲しい」と思うことが多々あった。それは、自分が新聞型の記事の構成になれているからそう思ったのかどうか分からない。かゆいところに手が届く前に、記事が終わってしまう感じがあった。「これがニュースになるのかなあ?」と思うことも多かった。でも、「ニュースとはこれだ」という既成概念に自分がとらわれすぎているのかもしれないと思ったりもした。

 3月、東京で平野編集長と話した時、編集室が忙しいこと、なかなか編集室と市民記者たちとが記事を「練り上げる」ところまでいかない(時間の制約で)こと、ある程度しっかりした記事を書く・編集ができる人材を得ることの難しさを聞いた。オーマイニュースが当初の形で続かなかったのは、広告が十分に取れなかった(あるいは高い広告料を取るほどの十分なアクセスがなかった?)とかの、結局は財政上の理由になるのだろうけれど、読ませるコンテンツを長く続けることができなかったという部分も大きかったのではないだろうか。

 純粋にジャーナリズムの視点から言うならば、市民記者に限らず、プロの記者に限らず、一定のレベルの読ませる記事を書くには時間とエネルギー(+経験も?)がいる。これを継続してやっていくには、本当に、本当に大変なのだ。オーマイニュースは息切れもあったのかどうか。

 
by polimediauk | 2008-09-02 07:20 | 日本関連